約 3,642,439 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2044.html
※お下品なネタ注意。 ある晴れた秋の日。 柔らかく気持ちの良い日差しに目を細めていると、草むらから妙な声が聞こえてきた。 何だろうと思いながら邪魔な草を避けた俺は、すぐに身を伏せた。 二匹のゆっくりが、何かをしている所を見たからだ。 「……ぃ!」 「……ょ!」 何か話し合っているらしいが、ここからでは聞こえない。 仕方がないので近づいてみる事にした。 もちろん、隠れるために可能な限り身を低くする事は忘れない。 「……ん! ゆ……!」 「ゆっ……! ……ね!」 ガサガサと草が鳴っているにも関わらず、奴らは気付く気配もない。 隠れる必要性に少しだけ疑問を覚えつつ、ゆっくりどもにバレない様に慎重に近づくと、奴らの会話が聞こえるほどの場所まで来られた。 念のため(あくまで念のためだ。ゆっくりどもは俺の存在に全く気付いてはいない)うつ伏せになって様子を伺う事にする。 ここまで来て気付かれたら元も子もない。呼吸音さえも気にしつつ、俺は奴らの会話に耳を立てた。 「……ゆーん! ゆーん! ごめんなぢゃいぃぃぃ!!!」 「……ゆっくりあやまってね! ゆっくりはんせいしてね!」 大きなゆっくりがゆーゆーと泣き叫ぶ小さなゆっくりを叱り付けている。 揃って間抜けな声を辺りに響かせるゆっくりの姿は、俺の虐待魂を激しく揺さぶるものだ。 こいつらをどう虐待してやろうかと考えつつ、ゆっくりどもの会話を聞き続ける。 「おがーぢゃんごめんなぢゃいぃぃぃ!!!」 「だめなこはゆっくりはんせいしてね!」 大小のゆっくりだから親子かもと推測していたが、親子だと自分で宣言した。 こいつらは何故いつも説明口調なのだろうかなどと考える俺をよそに、ゆっくりどもの会話は続く。 「おねむのまえはきをつけてっていってるでしょ!」 「だっでふぢあわぢぇーだっだんだもんんん!!!」 「ふしあわせーでもがまんしなきゃだめなときもあるっておかーさんはいったよ! ゆっくりはんせいしてね!」 親ゆっくりの怒りはかなり激しいらしく、何度もぷんぷんと言いつつその場でぽよんぽよんと飛び跳ねている。 今すぐ飛び出して二匹ともすり潰してやりたいが、そこをぐっと堪える。 話の流れによっては、この会話も虐待の一つとして使えるからだ。 一言も聞き逃さない様に注意深く聞いていると、意外な言葉が耳に飛び込んできた。 「おねむのときにしーしーするこは、ゆっくりさせないからね!」 「ごめんなぢゃいぃぃぃ!!! ごんどがらおぢょとでぢーぢーぢゅるがらゆっぐりぢゃぢぇでぇぇぇ!!!」 「こんどやったらにどとゆっくりさせないからね! ぜったいだよ!」 親ゆっくりはぷんぷんと効果音を自分で言いながらも、内心は許している様だ。 子ゆっくりも、それほどの時を置かずに許された事に気付くだろう。 微笑ましい親子の図。 いつもならもう飛び出してもおかしくない頃だが、今のこいつらは俺の虐待魂には響かない。 ――ゆっくりも寝小便をする。 その事実から、新たな虐待方法を思いついたのである。 俺は、秋の清々しい空気を楽しむ事も目の前のゆっくりをずたずたにしてやる事も忘れて家へと急いだ。 後ろから「ひゃっはぁ!」「ゆぎゃぁぁぁぁ!!!」「おがあぢゃぁぁぁぁん!!!」などと聞こえたのは、気のせいだろう。 『おねしょゆっくり』 準備そのものは簡単なものだったが、この虐待をするためには夜を待たなくてはならない。 丑三つ時近くまで待ってから向かうのは、近くの洞穴。 そこにゆっくりの家族がいる事は既に確認している。 鈴虫の鳴く中をゆっくりと歩いていくと、すぐに巣を見つける事が出来た。 「……ゆっくりしていってね」 念のために巣の入り口で声をかけてみるが、数呼吸待っても返事はない。深い眠りに入っているのだろう。 巣に入ると、案の定ゆっくり達は熟睡していた。 「ゆぅ……ゆっくりぃ……ゆふふ♪ れいむのあかちゃんかわいいよぉ~……」 「ゆっくりぃ……ゆっくりちていってねぇ……ゆふん♪」 「ゆっくりおいちちょうだよ……むーちゃ、むーちゃ……ちあわちぇ~……ゆふふぅ♪」 のんきに寝ているゆっくりどもを見ると、悲鳴を上げる暇もなく皆殺しにしたい。 だが、今回は潰すのが目的ではないからぐっと堪えて、音を立てない様に巣の奥まで入り込んだ。 狙いは間抜け面をして眠っている親ゆっくりだ。 「ゆぅ~……ゆっ、あま~いおみずさんがたくさんあるよ~……みんなでいっしょにごーくごーくしようねぇ……」 「おみぢゅさん、れいむものみたい~、ゆぅ……ゆぅ……」 「れいむはおかちちゃんをたべてりゅからいらないよ~……むーちゃ、むーちゃ……ゆふふん♪」 間抜け面で眠っている親ゆっくりのそばまで来て、細工を済ませる。 ……しかし、顔がはっきりと分かるほどに近づいたのによだれを垂らしているというのは、野生生物としてどうなのだろうか。 そのおかげでこういう虐待も出来るのだから、文句を言う筋合いはないのだが。 準備が終わったら、後は待つばかりだ。 用意しておいた寝袋に包まって、朝を待つ。 鈴虫の鳴き声が、心地良い眠りへと誘ってくれた。 「ゆぎゃぁぁぁぁぁ!!!」 朝、甲高い悲鳴で目を覚ました俺は、痛む耳を押さえつつ巣を覗き込んだ。 中には、酷く動揺した様子の親ゆっくりと、それをじっと見つめている子ゆっくりがいた。 「ちがうの、これはちがうの! れいむはしてないよ! してないもん!!!」 首の付け根辺りを濡らした親ゆっくりが、顔中から脂汗をかいて必死にしてないしてないと叫んでいる。 身体を左右に振っているのは、人間が首を振るのと同じ意味があるのだろうか。 だが、そんな親を見る子供達の目は酷く冷ややかなものだ。 「……ぢゃあだりぇがちたの? れいむもおねーちゃんもちてないよ」 「……おねちょちゅるなんて、おかーちゃんはゆっくりちてないこなんだね」 「だがらぢがうのぉぉぉ!!! れいむおねじょなんがじでないよぉぉぉ!!!」 子供達の冷たい言葉を否定しようと、絶叫する親ゆっくり。 あまりに大声を出しているからか、首元からしぶきが飛び散った。 子ゆっくり達はそれを汚らしそうに避けつつ、より冷ややかな視線を親に浴びせる。 「きちゃないものとばちゃないでね!」 「おねむのまえにちーちーちなかったけっかがこりぇだよ!」 「ぢがうよぉぉぉ! れいむおねじょぢでないよぉぉぉ!!!」 どうやら成功したらしい。ほくそ笑みながら、目を凝らして様子を伺う。 そう、れいむがしたおねしょは、俺が仕込んだものだ。 夜の間に巣に忍び込んで、汁粉をれいむの首の辺りに撒き散らせておく。 それだけで、れいむがおねしょをした様に見えるという寸法だ。 「……おかーちゃん」 「ゆっ、なに?」 冷たいまなざしの子供と、ビクビクしている親。 昨日見たゆっくりとは正反対だな、などと考えつつ眺め続けていると、子ゆっくり達は親ゆっくりと距離をとりだした。 「「おかーちゃんみたいなきちゃないこは、おうちにはいらないでね!」」 「ゆうぅぅぅぅぅ!!! おがーざんになんでごどいうのぉぉぉ!!!」 その場を動かずに叫ぶ親ゆっくりの顔色は真っ青で、白目をむいていた。 愛する娘から家に入るなとまで言われたのだし、素直に言う事を聞けば家から出なくてはならないのだから当然の反応だ。 かなりのショックを受けたらしく、そのままぶるぶると震えている親に向かって、子ゆっくり達は更なる追い討ちをかける。 「きちゃないこはどっかいっちぇね! れいむたちもきちゃなくなっちゃうよ!」 「おかーちゃんはくちゃいよ! れいむとおねーちゃんにはもうちかぢゅかないでね!」 「ゆぎゅあぁぁぁぁぁ!!! どうじでぞんなごどいうのぉぉぉ!!!」 おねしょ一つでここまで言うのかとは思うが、きれい好きなゆっくりからしたら決して許せない事なのだろう。 俺は、慌てて口を押さえた。 そうしなければ、あまりの面白さに噴き出して気付かれてしまう。 「ゆ……ゆ……ゆえええええん! れいむほんどにじでないもんんん!!!」 「おかーちゃんおちょなのくちぇにゆっくりないてりゅよ」 「おお、なちゃけないなちゃけない」 とうとう泣き出してしまった親ゆっくりだが、対する子供達の対応はどこまでも冷たい。 それどころか、ウザい顔になって更に追い詰める様な事を言い出した。 ここまで言われたら攻撃しそうなものだが、この親ゆっくりは随分と大人しいらしい。 ……まぁ、それすら考え付かないほどに打ちのめされているだけなのかもしれないが。 「「おねちょちたゆっくりは、ゆっくりちないでちね!!!」」 「れいむおねじょなんがじでないのにぃぃぃ!!!」 止めの一言に耐え切れなくなったらしく、親ゆっくりは涙とおねしょの跡を残して巣から飛び出していってしまった。 ゆええええんと騒がしく跳ねているゆっくりから、涙とおねしょのしぶきが飛び散っている。きたねぇ。 どうでも良い事だが、あのまま外に出たら周りにバレるんじゃなかろうか。 「おねちょちたおかーちゃんがどっかいっちゃね。これでゆっくりできりゅよ!」 「だめなこだよね、ゆっくりちてないよ。あんなおかーちゃんより、ごはんたべちぇゆっくりちようよ!」 一方の子ゆっくり達は、おねしょをした親を追い出せて満足しているらしい。 ゆっくりと食事をとって、そのままゆっくりしている。 こいつらはこいつらで、備蓄食料がなくなったらどうやって生きていくんだろうか。 おねしょ一つで家族を完全にぶち壊す事が出来るという事を知った今、これを利用しない手はないだろう。 次はどの家族の絆を壊すかな……思わず笑いがこみ上げてくる中、次の虐待先を考える。 遠くから「れいむおねしょしてるー!」「ゆわぁぁぁぁん! れいむおねじょなんがじでないよぉぉぉぉ!」というやりとりが聞こえてきた様な気がした。 ゲロの次はおねしょ……まぁ、こういうのは人間性を表してるんでしょうね。 お下品ですいません。 by cyc=めて男 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4539.html
一応幻想郷設定 fuku6447、ゆっくり考察体験の続きに当たります ゆっくり希少種・その独自解釈あり 優遇されるゆっくりとそうでないゆっくりが出ます 漫画パロ多数につき注意 村の外れにある一軒家。 その中で二人の男が談笑していた。ゆっくりに興味を持った男である。 もう一人の男はいわゆるゆっくりの虐待お兄さん。 ゆっくりに好奇心を抱いた彼は、昔の友人が虐待お兄さんになっていた事を思い出し訪ねた。 突然の訪問であったが、友人は彼を歓迎した。 相手が害獣同然の存在とはいえ、虐待という悪趣味な行為に嫌悪感を抱く人間がいるのは無理も無い。 友人もそれを認識して、趣味を前面には出さずあまり人とは関わらないようにしていた。 方向性は違えどゆっくりに関して共通の趣味を持つ者同士。 彼らは大いに語り笑いあった。話題が虐待話になるのは虐待お兄さんらしいと言えるが。 「なあ好奇心で聞くんだが…」 男は友人に問いかける。 「君が見てきた中で最も頭が悪いゆっくりって…何だい? 君の家に侵入してきたゆっくりでもいいし…外で見かけたゆっくりでもいい…」 「れいむにはれいむの頭の足りなさが…まりさにはまりさの…浅はかさがある。 ゆっくりに一概にどれが頭が悪いとは言いがたい」 「質問が悪かった…幻想郷の彼女らのファンが遊びで話す 『境界の隙間妖怪と外から来た山の神はどっちが強い?』そのレベルでいいよ」 「…『ちるの』と呼ばれるゆっくりが最も頭が悪い。 ただしゆっくりの多数決に基づくがね」 「『ちるの』…名前もバカそうだな」 「どのゆっくりも馬鹿と認識している事が理由さ。どれに尋ねても⑨と言うんだぜ。 そもそも連中の言うレベルの馬鹿だからどう頭が悪いのかわからんがね」 「それ…どこに棲んでるんだ?」 「見てみたいという事か?オリジナル同様紅魔舘周辺の湖に住んでいるらしい。 危険な場所だからな、あまり勧めないぞ」 こうして男は紅魔舘の湖にやって来た。あの悪魔の棲む紅魔舘に加え 強力で好戦的な妖精もいるらしい。ハッキリ言って危険な場所だ。 好奇心とは恐いものだと我ながら思った。 周囲を見回してみると至る所にゆっくりが見受けられる。 人があまり立ち入らない場所だからなのか、人の影響は薄い様だ。 なるほど人里でよく見かける様なゲス個体の匂いがしない。 「ゆっ?おにいさんはゆっくりできるひと?」 気がつくと好奇心旺盛な個体がいたのか、れいむ種に声をかけられた。 「悪いがオレはゆっくりできる人間じゃない… 向こうへ行け…蹴り殺すぞ」 「ゆっ!?ゆっくりできないのはいやだよ!!」 慌てて足元のれいむ種は逃げていった。 ゆっくりと馴れ合うために男は来たのではない。 それに野生のゆっくりに触れる者としてモラルは守らなくてはならない。 野生動物同様、無闇に人間に慣れて警戒心を失った個体がゲス化するのである。 ある程度恐怖心を持っていた方が人間にもゆっくりにとっても望ましい。 男は目的を思い出し、湖のほとりに歩いていった。 約一時間程辺りを探し回った、その時だった。 「うん?」 ふと見ると水辺で、見た事もないゆっくりがいた。 青い髪でリボンをつけ、背中には氷の羽根の様なものがついている。 「(あれか?)」 茂みに姿を隠しながら静かに近づいていく。そうして完全に視界に捉えた瞬間だった。 「(ウォッ…これは…)」 確かに目の前のゆっくりは探していたちるのの様だった。 外見はなるほど、オリジナルの氷の妖精に似ている。髪や飾りなどは。 しかし顔を見てみると、焦点がどこかも定まらない生気の無い目でいわゆるレイプ目に見えた。 おまけに口はだらしなく半開きになっていて端からは涎が垂れている。 これは馬鹿というレベルではない。知能があるかも疑わしい様な外見だ。 男はちるのが馬鹿と呼ばれる理由がわかった気がした。 「(あいつ、見えているのか?)」 男は歩いて近づいてみる事にした。背後から歩いてはいるものの、 全くこちらに気付くそぶりが微塵も感じられない。 手で触れられるその距離まで近づいても、結局ちるのは男に気付く事はなかった。 「おい」 「………」 「ゆっくりしていってね!!!」 「………」 ちるのは無言だった。ゆっくりにおける大切な挨拶であるはずのゆっくりしていってね、にも反応しない。 こいつ、喋れないのか?男はそんな気すらしていたのだった。 指でちるのをつつきながら考える。これだけやっても無反応だ。 つつく力を強くしたところでようやくちるのは反応した。 「………」 こちらを向いた。視線をこちらに向けたままそのまま数秒間固まったまま動かない。 …こいつ、襲われたらどうするんだ? 拳でポンポンと叩いても逃げるそぶりを見せない。ならば仕方ない。 「ヒャア!我慢できねえ!虐待だぁ!!」 腕を振り上げ、思い切り脅かしてみる。 「!!!」 ようやくちるのは驚いた顔を浮かべ、ポンポンと跳ねながら逃げていく。 水面に浮かぶ大きな蓮の葉を跳ね、ピタリと止まった。 なるほど、蓮の葉の上では体重の関係で人間は追跡できない。少しは頭があるようだ。 ただのバカではないらしい。男は隠れて、ちるのを観察してみる事にした。 「(見事なまでに何もしてないな…)」 茂みから観察を開始してから数十分が経っていた。 相変わらずちるのは虚空を見つめながら突っ立っている。 ちるのの前をカエルが横切ったその時だった。男はちるのの珍行動を目の当たりにする。 「!?…あいつ何か吐いたぞ!?」 ちるのの目の前にはかき氷のようなもので絡め取られ、冷たさで身動きできなくなっているカエルがいた。 そのカエルをちるのはすかさず口の中に入れ、飲み込んでしまった。 青い色をしたかき氷。恐らくちるのの中身は冷たいかき氷で構成されているのだろう。 味は多分ブルーハワイだ。それを口から吐き出して獲物を捕らえる手段にしているのか。 今までボーッとしていたのは獲物を待っていたからか? …いや、ただ単に突っ立っていただけかもしれないな…そんな事を男は考えた。 今度は水の中に浮かんでいる藻や水草を食べている。終始無言だった。 ゆっくりが言うような「むーしゃむーしゃ」も「しあわせー」も無い。 男は何か閃いたようで、茂みからあるものを放り投げた。 ここに来る途中で見つけたゆっくりの死骸。その中身の餡子と、家から持ってきた唐辛子だ。 こいつを放り投げる。 曲線を描いて放り投げられたそれは、ちるのの目の前に唐辛子、離れた場所に餡子が転がった。 ちるのはそれを視認したようだ。さて、どうする? ゆっくりは揃って甘い物が大好きだ。その逆に辛いものは大嫌いで毒物にすらなりうる。 ゆっくりなら当然餡子に向かう。辛いものは当然無視する。 しかし…ちるのは… 思いっきり唐辛子の方へと向かったッ!躊躇う事無く口の中へと唐辛子を頬張るちるの。 顔色が突然変わり、激しく暴れ始める。 「!??!!!??!?」 「(本物のバカだー!!)」 激痛でのた打ち回るちるの。水を求めて水辺の水をガブ飲みする。 水と一緒に口に入ってきた藻を咀嚼するとその藻を食べ始めた。 さっき見つけた餡子などもはや忘却の彼方である。 「(少しだが…わかりかけてきたぞ…)」 ちるのにとってはエサの味など二の次なのだ。どっちが近くにあるか。 どちらが先に食べられるか。そちらの方がずっと重要なのだ。 そして終始無言。食べる時もやかましいゆっくりにとっては異例だ。 そこにゆっくりに馬鹿にされる理由があるのだろう。 めーりん種などは喋れない事を理由に、ゆっくり達から迫害されている。 ちるのに至っては「ゆっくりしていってね!」すら言わない上に 食べ物の味にも全く執着しない。 人間で例えるなら、現代人が原始人を見るようなものなのだろう。 ゆっくりは自分達が称する「ゆっくり」を求めて活動する。 うまいエサを見つけるため。快適な住居を手に入れるため。 …最もその結果、人間の前に姿を現して結果駆除されてしまう方が多いのだが。 そういったものをちるのは全くと言っていいほど求めない。 人間の感覚で言えば、文明のかけらもないジャングルの奥地で、 うまくもない草や虫を拾い食いして生きるように見えるのだろう。 それは馬鹿にされるはずである。 「ゆっ、ゆっ、あんなところにあまあまがおちてるんだぜ!!」 「れいむたちがむーしゃむーしゃするよ!!」 そうこうしている内に、ちるのがガン無視だった餡子を嗅ぎつけてまりさ、れいむがやって来た。 藻を食べているちるのの前を通り過ぎ、餡子へと貪りつく。 「がーつ、がーつ!めっちゃうめぇ!!」 「まりさ、れいむのぶんをとらないでね!!」 オイオイ、それお前らの仲間の中身だぞ。男はふと思う。 浅ましく仲間の死肉にかじりつくゆっくりを見て男は呆れた。 「こんなおいしいものをむししてくささんたべてるちるのはばかだね!!」 「とんでもないまるきゅーなんだぜ!!ほんとうにちるのはていのうなんだぜ!!」 ゆっくりコンビはちるのを罵倒している。 一方のちるのは聞こえているのかいないのか、全く反応していない。 「おいまるきゅー!!ばかってのはおまえのことなんだぜ!!くやしくていいかえせないのかだぜ?」 「まりさ、ちるのはばかだからなにもいえないんだよ!!ゆっくりしてないね!!」 「「げらげらげら!!!」」 相手が黙っていれば言いたい放題である。こいつらは間違いなくゲスであろう。 当のちるのは全く意に介していない。 「ゆぎぃぃぃ!!!なにかいうんだぜ!!まるきゅー!!!」 「ばかなちるののくせにまりさをむしだなんてなまいきだよ!!!」 馬鹿にしている側が相手にされなくて怒り出すとは… どっちが馬鹿にされているのかわからないな、男はそう思った。 「ばかなちるのはしぬんだぜ!!!」 まりさがキレた。ちるのに体当たりを仕掛ける。 どっちがゆっくりしてないのか。 「!!?!?」 ちるのは困惑してこそいるが、大して効いていないようだ。 体は結構頑丈なのかもしれない。スィーがぶつかっても怪我をしなかったと聞いた事がある。 「いまさらあやまってもおそいんだぜ!!ちるのはゆっくりしね!!」 「!!!!!」 ちるのは攻撃されていると認識したようだ。その後の切り替えは早かった。 まりさの体当たりにカウンターする形で体当たりをし返す。 「ゆべっ!?」 まりさは軽く吹っ飛ばされ、蓮の葉から水の中へとまっさかさま。 「ごべえぇぇええ!!!おぼれるんだぜぇぇえ!?!!?」 「ばりざぁぁあ”あ!!!」 ガボガボと泡を立てながら見苦しく水の中へと沈んでいく。 れいむは真っ青な顔でそれを見つめる。 「まりさをころしたちるのはしんでね!!!」 れいむもまたちるのに攻撃を仕掛ける。 しかし、ちるのはそれを見越してか口から中身のかき氷をれいむに吹きかける。 「ゆぎゃああああ!!!づめだいぃぃいい!!!!」 れいむが冷たさに身悶えしている間にちるのは体当たりを仕掛けた。 「ゆぎゃああぁあああ!!!!みずはだめだよぉぉおお!!!! がぎゅ、げ、ぎょっ!!でいぶをだっ、がぼげげげぇぇえ!!!!」 れいむも仲良く湖の底へとダイブした。 男は結構強いな、そんな風に思った。 最もあのゲスコンビが頭も悪ければ実力も弱すぎただけかもしれないが。 突然ポツリポツリと雨が降り始めた。 水に強いと思われるちるのもさすがに雨は危険なのだろう。 ポンポンと跳ねて茂みの中へと隠れていった。 「あれが、ちるのか…」 男は感心したように呟いた。 全く喋る事もない。ゆっくりなど全く求めていない。 非常にゆっくりらしからぬゆっくりである。 しかし、今まで見たゆっくりを主張する連中を見て微塵も思わなかった、 「ゆっくりしている」という感想を男は抱いた。 どいつもこいつも、ゆっくりはゆっくりしていない。 どのゆっくりも自分がゆっくりする事を求め、主張し、 結果として自滅していく。全くもって救えない存在だ。 連中の言うゆっくりを最も放棄し、仲間からもゆっくりしていないと蔑まれる、 あのちるのが人間から見て最もゆっくりしているように見えるとは何という皮肉か。 目から鱗が落ちたような気分で、男は帰路についた。 ああいうゆっくりもいるもんだ。そんな事を思っていたその時。 「ゆっ!!にんげんさん!!かわいいれいむにあまあまもってきてね!!! れいむはゆっくりしたゆっくりなんだよ!!!ゆっくりしてないではやくしてね!!! ぐずはきらいだよ!!」 男は石蹴りのように派手にれいむを蹴飛ばした。 「ゆげえぇえ!!!!」 れいむは地面をバウンドし、餡子を吐いて転がった。 「いつも寄ってくる…こんなアホが… なんで要求しに寄ってくるんだ…?来なければいいものをッ!」 「ゆべっ…」 そのままぐちゃり、と雑草を踏むように踏み潰して去っていく。 さて、あいつになんて話してやるかな。 この間のはゲスと虐待ばかりの話だったからな、新鮮だろう。 男のゆっくり観察はまだ続くだろう。 昔FLASHで見たゆっくりチルノがアレな外見だったのでふと思いついて書いた。 ゆっくりちるのがどういうキャラか固まってないから思い切り捏造してしまった。 ゆっくりは好きだよ。れいむとまりさ、ありす以外は。 このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/855.html
『真冬のゆっくり対策 3』 「へえ…そんなものがあるんですか」 「外の世界から流れてきたものです。透明なビニールの中で野菜を栽培するようです」 「でもビニールハウスだと風通しが悪くなるのでは?温度とか湿気とか」 「そこなんですよ。ですから我々は屋根を取っ払って実際に育ててみました。大丈夫なようです。外の世界ではどう使ってるのかは不明ですが」 「いくつかの畑に使ってみましょう。他に何かありませんか」 「そうですね、商品ではなくアイデアなのですが畑の周りに毒草を生やしておくというのはどうでしょうか?」 「春の毒草といえばトリカブトやスイセンとか有名ですね。ドクウツギなんて昔は農村でよく被害が出たものです。今から生えてきますかね?」 「そこなんですよねえ…あとは青唐辛子を用意して仕込んでおくとか」 「周りの村から苗木を調達するとか検討してみましょう」 「さて私も何か少し手伝わせてくれませんか?」 「ありがとうございます。今から壁を作るのですがお手伝いお願いできますか?」 「任せてください」 「「「「「「むーしゃむーしゃ…しあわせぇ♪」」」」」」 洞窟の中は宴会だった。冬篭りというゆっくりにとって厳しい時期にドスが来てくれたのだから。 数分前 「ドスとみんなの約束だよ。ゆっくり理解してね!」 ドスまりさの帽子を被った女性が言った。 「おきてなんだね。わかるよー!!」 「「「「「「ゆっくりりかいするよ!!!」」」」」」 「1つ、無闇にすっきりしないこと」 「ゆ!どす、まりさたちはすっきりしてもだいじょうぶなんだぜ!」 「まりさ!さっき食糧を見せてもらったけどこの数じゃもうギリギリよ。それともまりさが食糧になってくれるの?」 「ご…ごめんなさい!!!!まりさがわるかったですううう!!!!」 「はるになったらすっきりしほうだいよ!それまでがまんしようね」 「1つ、………」 「1つ、…」 「みんな分かった?」 「「「「「「「ゆっくりりかいしたよ!!!」」」」」」」 「約束を破ったら死刑かこの群から出て行ってもらうわ。わかったわね?」 「「「「「「「はーい!!!!」」」」」」」 「じゃあみんなご飯にしようね!」 「「「「「「「やったね!えんかいだね!!!!」」」」」」」 こうしてゆっくり達の宴会が始まったのだ。 「ご飯だよ」 れいむのリボンを付けた虐待お兄ちゃんは親ゆっくりに食事を与えた。 「おきゃあしゃん!いっちょにたべよ!」 「赤ちゃんはドスから貰ってね。これは赤ちゃんには美味しくないんだ」 「ゆっふっふ、これはおとなのあじなんだよ。あかちゃんにはまだはやいよ。ごめんね」 「ゆっくちりかいちたよ!あとでゆっくちちようね!」 「赤ちゃんはこれを食べようね」 彼女は赤ゆっくり達に親ゆっくりとは別の食事を出していた。 「「「「むーちゃむーちゃ…ちあわせぇ♪」」」」 「「「「ちちちちちあわせええええ♪」」」」 赤ゆっくり達が完食した直後異変が起こった。 「ゆ!にゃんだきゃむずむずしてきちゃよ!」 「ゆ?にゃんだかぽかぽかしてきちゃよ!!」 「ありちゅもー」 「りぇいみゅもー」 「ゆゆゆゆゆ?あちゅくなっちぇきちゃよ」 「にゃんだきゃへんだよ!」 赤ゆっくりは頬を赤らめ体からぬとぬととした粘液を出していた。発情したのだ。 「ま…ま…まりしゃああ~しゅ~りしゅ~りぃ」 「しゅ~りしゅ~り…な…なんだかへんだよ。しゅ~りしゅ~り」 「しゅりしゅりしてたらきもちよくなってきちゃよぉ」 「な…なにしてるの!あかちゃん!すりすりしたらしんじゃよおお!!!!」 親ゆっくり達が気付いた時は遅かった。 「ゆっぎりやめぢぇええ!!まりしゃじんじゃうよおおお!!!!」 「にゃんだぎゃへんだよおおおお!!!!」 「まりじゃああああ!!!!!ちょっちぇもきもちいいわああああ!!!!!!」 「ぎぼぢわるいよおおお!!!!やべじぇえええ!!!!」 「ありじゅうう!!!!やべでよおおお!!!!」 「わぎゃらないよおおお!!!!!!らんじゃまああああ!!!!!!」 「やべでええええええ!!!!あがじゃんじんじゃうよおおおお!!!!!!」 「どぼじでええええ!!!!!!!」 「貴方達!!!なにしてるの!!!!早くとめなさい!!!」 何とか半分ほどは親ゆっくりが赤ゆっくりを咥えて離すことができた。それでもかなりの赤ゆっくりはまだ交尾をしたままだ。 「「ゆぎゅっ!ゆぎぃ!やめちぇ!やべじぇええええ!!!ゆげぁぁぁ!!!!」」 「「「「「んほおおおおぉぉおおおおぉおおお!!!!!」」」」」 「「「「だ…だめだよおおお!!!!それいじょうはああああぁぁ!!!」」」」 「「「「「「しゅっきりぃー!!!!」」」」」」 「「「「「「じゅっぎりぃ……」」」」」」 発情した半分の赤ゆっくりは頭から茎を生やしみるみるうちに真っ黒な塊へと化していった。 「でいぶのあがじゃんがあああああ!!!!」 「ばりざああああ!!!!!どぼじでうぢのばりざがああああ!!!!!」 黒い塊と化した赤ん坊に必死に呼びかけるが何も答えてくれない。 「何てことをしてくれたのよ!!!!!」 彼女は未だに発情している赤ゆっくりを集めた。 「この子たちの親は誰?前に出てきなさい!!!」 「ゆうううう…」 「他のゆっくりはれいむに従ってね。今からこの子達の裁判をするわ」 「じゃあみんな、こっちにおいで。後はドスに任せよう」 彼は残りのゆっくりを連れその場から離れた。レイプをした赤ゆっくりとその親を一列に並ばせて彼女は言った。 「まったく、貴方達は子供にどういう教育をしているの?」 「ご…ごべんなざいい…」 「なんであがじゃんがすりすりなんてじってるのお…おじえでないよぉ…」 「おきゃあしゃん、しゅりしゅりぃ」 事態を分かっていない赤ゆっくりは側にいる親にすりすりしている。 「どす!おねがいじまず!!ゆるじでくだざい!!!ぢゃんどおじおきじますがらああ!!!」 「ごべんなざい!ごべんなざいい!!!」 「そこのれいむ!」 「ゆ!!」 「私との約束を忘れてはないよね?」 「ゆ!ゆ!ゆ!ゆ!」 「言って御覧なさい」 「むやみにすっきりー!したらだめ…だよ…」 「そうね。さっき言ったもんね」 「あかちゃんたちを…どうするんだぜぇ…」 「そこのぱちゅりぃ!!!!」 「むきゅ!!」 「掟を守れない場合はどうなるんだっけ?」 「しけいかこのむれから…でていく…」 「そうね。死刑か追放よ」 「「ぞ…ぞんなあああ!!!!!」」 「「おでがいじまずううう!!!!!ゆるじでぐだざいいい!!!!」」 「「おでがいじまずう!!!!ありずはいながものでいいでずがらごのごだけはゆるじでええ!!」」 「「まだごのごは……おでがいじまずうううう!!!ゆっぐりざぜであげでぐだざいいいい!!!!」」 「黙りなさい!!」 「「「「「ゆぴいいいい!!!!」」」」」 「ドスとの約束を初日から破っちゃうの?そんな悪いゆっくりは潰すよ!!!」 「ゆぅ…ぐずっ…」 「ぁかちゃ…ん…なんでぇ…」 「今すぐこの子達を殺すかもしくはこの子を連れてここから出て行くか決めなさい!!」 「ぞんなのえらべないよおお!!!」 「ゆええ"ぇえ"えん!!!!」 「仕方ないわね…」 「ゆ!どす…もしかして…」 「死刑だけは許してあげるわ」 「「あじがどうございまずうう!!!!!」」 「「よがっだねえ…あがじゃん!!!!!ごれでゆっぐりでぎるよお!!!!」」 「ハア?」 彼女は壁を強く蹴った。 「「「ゆううう!!!!!」」」 「誰が許すなんて言ったのかしら?」 「じゃ…じゃあどうずるの…」 「これを口に咥えなさい」 彼女は木の枝を数本親ゆっくりの前に投げた。 「それで赤ちゃんの目をくり抜きなさい」 「ゆ!!!!」 「どす…いまなんていったの…」 「聞こえなかった?その枝で!!!赤ちゃんの目を潰しなさい!!!!」 一瞬場が静まった。 「そ…ぞんあああ!!!!!」 「いやだああああ!!!!!!あがじゃんがゆっぐりでぎないよおおお!!!!」 「ぞんなのどがいはじゃないわあああ!!!!!!」 「ゆえ"えぇえぇえん!!!!!!そんなのいやだよおおお!!!!」 「どっぢもいやだよおおお!!!!」 「この子達にレイプされて死んでいった赤ちゃんたちはどんな思いだったのかな?死んじゃった赤ちゃんのお母さんは今どんな気持ちなのかな?」 「ぞ…それは…」 「ゆぅ…ぐずん…だげどぉ…」 「早く決めなさい!早く決めないと貴方達全員潰すからね!!」 「ゆう"う"う"う…」 「あがじゃん…どうじよぅ…」 「時間よ。れいむから聞くわ。どうするの?」 「ゆううう…どぅじよぅ…」 「おきゃあしゃんとしゅりしゅりい~」 泣きながら悩むれいむと対照的に赤れいむは嬉しそうに頬擦りをする。 「殺すの?ここから出て行くの?それとも目を潰す?」 「ゆうううう…ぐ…ずっ…あがじゃあん…ごべんねえ…」 「ゆ?」 れいむは赤れいむに思いっきり圧し掛かった。 「ゆびぇえええ!!!!おがあじゃんにゃんでえええ!!!!」 「ごべんねえ!!!ごべんねええ!!!!おぞらでゆっぐりじでねええ!!!!!」 「ぎゅえええええ!!!!……もっちょ…ゆっきゅりちたきゃったよ……」 赤れいむは死んでしまった。 「ゆあ"あ"あ"あん!!!!ばがなおがあざんでごべんねええ!!!!ごべんねええ!!!」 「「ゆひいぃぃぃ…」」 「「どうじだらいいのぉ…」」 事態を飲み込めていなかった赤ゆっくり達もようやく自分達が置かれている状況を理解した。 「お…おきゃあしゃん…まりしゃ…いいこだ…よ…だきゃら…」 「うるさいよ!!」 「ゆぎゃあああ!!!!」 「れいぷするゆっくりはわるいゆっくりだよ!!!!ゆっくりしないでしね!!」 「ゆびぇええええ!!!!!!まりじゃじにだぐないよおおお!!!!」 吹っ切れて赤ん坊を潰す親ゆっくり。 「みゃみゃぁ…ありちゅ…ちにたくにゃいよお…」 「ごめんなしゃぃ…ごめんなしゃぃ…」 「ごべんねえええ!!!!!!ごべんねええ!!!!」 「あがじゃんのぶんまでゆっくりずるがらああ!!!!!ままをゆるじでええええ!!!!!」 「いじゃいよおおお!!!!!やびぇでえええ!!!!!!」 「ぢにだくにゃいよおおおお!!!!たじゅげでえええ!!!!!」 泣きながら我が子を潰す親ゆっくり。 「おぢびじゃああん…ごべんねえ…すぐずまずがらがばんじでねえ…」 「ゆぴゃああ!!!!」 「いじゃいよおおおお!!!!!」 「りぇいみゅのおべべが!!!!おべべぎゃあああ!!!!」 「ぐらいよおおお!!!!!!なにもみえないよおおおお!!!!」 「ごべんねええ!!!!!」 「おぎゃあじゃんが…ゆっぐりざぜてあげるがらあ…ごべんねええ!!!!」 泣きながら目を潰していく親ゆっくり。赤ゆっくりとともにここから出て行くゆっくりはいなかった。 「そう。それでいいのよ。辛いけど掟を守らないとみんなゆっくりできないのよ。貴方達は反省してゆっくりしなさい」 「わがっだよお…」 「なにもみえにゃいよお…おぎゃあじゃん…どごにいるのお…」 「ぐらいよお…まりしゃあ…ありちゅううう…ちぇえええん…どごにいるのお…」 「あがじゃあん…ゆっくりじでねえ…」 親ゆっくり達は潰れた赤ゆっくりを食べていた。これがゆっくりの中での供養だという。目を潰された赤ゆっくりは親ゆっくりとともに巣へ帰っていった。 一方彼女は先ほどの虐待お兄ちゃんとの会話を思い出していた。 『俺が持ってきているモノだとこれですかね』 『それは?』 『これは精子餡ですよ。通常の何百倍も濃縮してます。こっちは妊娠促進剤と媚薬です』 『ええ』 『精子餡をゆっくりに注入したり肌にすり込むと妊娠しますよね。この濃縮した精子餡と妊娠促進剤と媚薬を混ぜるととんでもない薬ができるんですよ』 『霧吹きを取り出してどうするんですか?』 『精子餡と促進剤と媚薬を混ぜたものをお湯で溶かして…よっと、よく振って……これで完成です』 『これをゆっくりに噴きかけるんですね』 『ええ。噴きかけるだけでゆっくりは妊娠するんですよ。大抵は植物型ですね』 『それは確かにとんでもない薬ですね。発想は私と同じですよ』 『貴方は?』 『私も媚薬を持ってきてます。かなりのやつを。あとは睡眠薬ですね。火攻めする気だったんで用意はこれくらいなんです』 『妊娠で体力を奪わせて黒い塊にするか食糧を一気に減らす作戦…ですね』 『媚薬の方は私がやるわ。そうね、赤ゆっくりを発情させましょう』 『じゃあ霧吹きは俺がやります。あ、睡眠薬くれませんかね』 (彼はうまくやってるかしら…) 「ゆふう…ゆふう…」 「ゆゆ~ん…ゆゆうう…」 「ゆぴーゆぴー」 ゆっくり達は眠っていた。満腹して眠くなったのではなく虐待お兄ちゃんが盛った睡眠薬で眠っているのだ。 「もう!たべたらすぐねるなんてとかいはじゃないわ!!」 「あかちゃんがたいへんなことになってるときにねないでよぉ」 「あがじゃんがあ…ゆええぇえん…」 全てのゆっくりに盛ったはずなのだが先ほどの騒ぎで眠気が吹っ飛んでしまったようだ。といっても半分は寝ている。 「いいよ。寝かせてあげな。さっきの事はドスに任せなさい。この子達もショックだったんだ。落ち着かせてあげよう。君達もゆっくりしなさい」 「うん…じゃあれいむにまかせるわね」 起きているゆっくりは巣の中に帰っていった。彼の周りは眠っているゆっくりだけになった。 「(じゃあ始めますか)」 彼は霧吹きを眠っているゆっくり達に噴きかけた。さらに辺り一面にも霧吹きを噴きかけた。 「(これくらいかな。あとは少し待てばいい)」 彼は一旦彼女がいる所へ向かった。この後戻ってきた時に偶然ゆっくりが妊娠しているのを見つけたふりをして皆を集めるつもりだ。 つづく by 虐待おにいちゃん
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/816.html
山の中をゆっくりと歩く。 普段からこの近辺の里の人間はこの山の恩恵を預かっている。 その山にゆっくりの群れが移住してきたというので私がそれを確かめに行く事になった。 山の中を歩いていると程なく目的の物体を見つけた。 言うまでもない、ゆっくりだ。 「ゆ~♪みてまりさ!ここにはごはんがいっぱいあるよ!!」 「本当だねれいむ!ここはゆっくりできるね!」 オーソドックスなペアの饅頭を見つけると私は話しかけた。 「やあこんにちは。ゆっくりしているかい?」 「「ゆ!ゆっくりしていってね!!」」 こちらに気づいてお決まりの挨拶を返した 「おじさんもゆっくりしていってね!」 「おじさんはゆっくりできるひと?」 まだ対して山に踏み入っていないのに見つかるとは……思ったよりも人里の近くに住み着いたんだろうか。 「ああ、ゆっくりできるよ。ほら、これをやろう」 そういって私は持っていた袋の中からお菓子を渡してやる。 「「む~しゃ、む~しゃ、しあわせ~!!」」 よし、食ったな……。 「「おじさんありがとう!もっとお菓子をちょうだいね!!」」 さてと、目的を果たさないとな 「ああ、もっとあげよう、ただその前にちょっと聞いていいかい?」 「「ゆ!ゆっくりきかせてね!!」」 私は質問を続けた。 「君たちの群れのリーダーに会わせてくれないかい?」 「りーだー?ねえまりさどうしよう?」 「ゆ!だいじょうぶだよれいむ!このおにいさんはゆっくりできるひとだよ!」 「わかったよまりさ!ゆっくりつれていこうね!」 「「ゆっくりついてきてね!!」」 そういってゆっくりたちは私を案内する様に跳ねていった。 よし、まずは成功と。 少しの間歩くと、開けた草原にたどり着いた。 ここは里から来た時に休憩に使ったりする人も多い場所だ。 今は山に立ち入る時期でもないから人の姿を見る事はない。 その代わりに、大量のゆっくりがゆっくりとしていた 数が多いな……。 「「ゆ!ついたよ!!ゆっくりおかしをちょうだいね!!」」 全くこの饅頭、もう約束を忘れているな。 「その前にリーダーを連れてきてね。そうすれば皆にもお菓子をあげるよ」 そんな問答をしていると、突然目の前に鈍い音を共に巨大な何かが降ってきた。ふむ、これは…… 「「「どすまりさだーー!!」」」 ゆっくりの群れってのはドスが登場する時は必ずこう言うのであろうか?まあどうでもいいが とつぜんのドスの登場に群れのゆっくり達も集まってきていた。 「ゆ!人間がなんの用なの!ここはまりさたちのゆっくりプレイスだよ!!」 そう言って威嚇している。 「ゆゆ!ちがうんだよどす!!」 「そうだよ!このおにいさんはゆっくりできるひとだよ!!」 「ゆ?どういうことなの?」 そうドスが聞き返したので代わりに答える。 「いやなに、最近ここらにゆっくりが住み着いたっていうからね、これはお近づきの印だよ」 そう言うと私は持っていた袋を逆さまにして中身をぶちまけた。 あふれ出るお菓子の山に集まっていたゆっくり達は呆然としていた。 「ゆ?ゆゆ??」 「おかしだ!ゆっくりできるよ!!」 「でもにんげんのもってきたものだよ!たべたらゆっくりできなくなるかもしれないよ!!」 「ゆ~でもおいしそうだよ!!」 「おか~しゃんゆっきゅりちゃべたいよ!!」 突然の出来事にゆっくり達がざわめく。ここで一斉に群がらなかったのは意外ではあった。 「ドスまりさ、私は別にお前達をどうこうしようと思ってきたわけじゃない。ちょっと聞きたいことがあるんだ」 とつぜん食べ物をくれる人間に正直戸惑いを隠せないドスまりさだが 食べ物が増えるのは正直望ましい。 「だいじょうぶだよどす!」 「さっきまりさたちもたべたけどゆっくりできたよ!」 その言葉が決定打になったのか、ドスまりさは私のほうに向かって口を開いた。 「分かったよ!人間さんはゆっくりできそうだね!皆!食べてもいいよ!!」 その言葉を皮切りに、群れ全体がお菓子の山に向かって殺到していった。 ゆっくり達の群がる山から聞こえるしあわせ~の連呼。 それを尻目に私はドスまりさに質問を始めた。 「じゃあ聞きたいんだがドスまりさ。お前達はなんでここに移住していきたんだ?」 「前に済んでいたお山さんがゆっくりできなくなっちゃんだんだよ!!」 「ふむ…それは何でだ?」 「皆でゆっくりしようと食べ物を集めていたんだけど、虫さん達やお花さんたちがいなくなっちゃったんだよ!!」 「なるほど、それでここに来たのか」 そこまで聞いて私は話す内容を変えることにした。 「ところでドスまりさ。お前はいっぱいリボンがついているな」 「そうだよ!皆が自分の命よりも大事なおリボンをつけてくれたんだよ!!」 そういって誇らしげに胸(?)を張った。 「そのリボンはこの群れのゆっくりたちのなのかい?」 「そうだよ!それだけ皆に信用されているんだよ!!」 「ふぅむ。なあドスまりさ、それは群れの皆のリボンなんだよな?」 「そうだよ!さっきも言ったでしょ!!」 ……こいつは気づいていないのか? 「じゃあドスまりさ。なんでここのゆっくり達はお前にリボンを預けているのに、リボン無しのゆっくりがいないんだ?」 「……ゆ?…ゆゆゆ!??」 ここまで言われてやっと気づいたらしい、この群れには飾りのないゆっくりが一匹もいない事に。 「どゔい゙ゔごどな゙の゙ーーーー!!!??」 その言葉を聞いて一匹のゆっくりれいむがドスに近づいてきた、このタイミングで来たってことはサブリーダーか何かかな? 「どうしたのどす!ゆっくりしようよ!」 「れ゙い゙む゙!!ごの゙り゙ぼん゙ばど゙ごがら゙もっ゙でぎだの゙ーーー!!? その一言で察したのか、ゆっくりれいむは慌てた様子だった。 「ちがうんだよどす!これはどすがよろこぶとおもってみんなでやったんだよ!!」 「ゆ゙ゔゔゔ!!?どゔじでぞん゙な゙ごどずる゙の゙!??」 尚も言い募るれいむだが横槍を入れてやる 「あーあ。可愛そうにな、そのリボンのゆっくりたちは今頃全然ゆっくりできなくなっているだなあー」 「ゆ゙ゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔ!!!??」 ドスまりさはショックで叫んでいる。さて少し様子をを見るか。ちょうど騒ぎを聞きつけたゆっくり達が固唾を呑んでいる。 ……しばらくたって叫び続けていたドスまりさがいきなり黙った。落ち着いたようだ。 さて、どうでるかな。 「ゆうう……。仕方ないね!おリボンを取られたゆっくりは可哀想だけど皆でゆっくりしようね!!」 ふむ……それがお前の答えか、ドスまりさ。 その答えを聞いたゆっくり達は安心したかのようだった。 「そうだよ!しかたないよ!」 「どすにつけるからっていったのにいやがったゆっくりたちがわるいんだよ!」 「れいむたちのリボンはあげちゃうとゆっくりできなくなるからそうしたんだよ!しかたないよね!!」 次々と言い出すゆっくりたち。 さて、じゃあ最後の仕事にかかるかな…。 「ふーん。まあいいや、ところでドスまりさ。ちょっとこっちを見てくれ」 「ゆ?ゆっくり見るよお兄さん」 そういって素直にこちらを見つめるドスまりさに 私は隠し持っていたものをゆっくりを突きつけた。 「ゆゆ?お兄さんそれは何?」 そう言ったドスまりさの声と、突きつけられたものから出た轟音は同時だった。 「ゆ゙っぎ゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙っ゙ぃ゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い」 「「「「「「どずま゙り゙ざがあ゙あ゙あ゙あ」」」」」」 轟音の後には片目から大量の餡子を流して悶えるドスまりさと、それを見て混乱に陥ったゆっくりの群れだった。 別にたいしたことはしていない、ただ隠し持っていた猟銃をほぼ零距離でドスまりさの目に向かって撃っただけだ。 いくら硬い皮だといっても目は別だ、至近距離で当てれば目を突き破り中まで弾丸で抉られる。 変わったところといえばその猟銃は隠しやすいように銃身を切り詰めてあるのと、中に入っているのが対巨大ゆっくり用の 弾丸である所くらいだ。その弾丸はゆっくりの体内で反応を起こしてゆっくりの餡子をどろどろにしてしまう。 即効性が高く即巨大ゆっくりを行動できなくして、じわじわと死に至らしめる。 この弾丸、試してはいないが実はドスまりさの皮に当たっても体内にめり込んでくれるらしいので、当たりさえすればいいらしいが わざわざ目に撃ち込んだのこの方が苦しいからというのと、弾丸を撃ち込むゆっくりは大体気に食わないというだけだ。 普通ならば銃を突きつける前にドスまりさに警戒されるようなものだが、前もってお菓子を与えた事と話をしたことで ワンクッション置いてから、握手をするように銃を突きつけたことがドスまりさの判断を鈍らせることになった。 「さてドスまりさ、お前に言っておくことがある」 「ゆ゙ぎ゙ぎ゙ぎ゙ぎ゙ぎ゙ぎ゙ぎ゙」 身悶えているがこちらを睨んでいる事から聞こえてはいるだろう。 「お前は前いた山から食べ物が消えたといったな?それは間違いだ。お前達が後の事を考えずに取りすぎた結果だ」 「ゆ゙……だっ゙でだべも゙の゙な゙い゙どみ゙ん゙な゙ゆ゙っ゙ぐり゙でぎな゙い゙でじょ゙よ゙お゙お゙!!」 「それも間違いだ。お前が群れを考えなしに肥大化させずに管理していれば、その山はそんな事にはならなかった」 さらに私は続ける 「そしてお前は自分のリボンは他のゆっくりを犠牲にしたものであるにも分かったのに外さなかった。自分の群れの事しか考えられない お前達はこの山を食い尽くし、その後は近くの人里にも襲い掛かるだろう。そんな群れはここに置くわけにはいかない」 まあ他にも言いたいことはあるが大まかにはこんなものだ。 「ぞん゙な゙ごどじな゙い゙よ゙お゙お゙お゙お!!!!」 弾丸の毒が効いて動けないドスまりさが叫ぶ。 叫びながら餡子を口から大量に吐き出した。あ、なんか幻覚とかドスパークとかに使うキノコも一緒に出てる。 これで完全に危険は無くなったな。まあどのみち後は死ぬだけだが。 「お前がどう思おうと別にそれはどうでもいいんだ。問題はお前達はいずれはそうするから駆除するって事だけさ」 そう言いながら、私は用が済んだので帰り支度をする。 そうしている私の周りをゆっくり達が取り囲んだ。 「よ゙ぐも゙どずを゙ごろ゙じだな゙!お゙ま゙え゙ばゆ゙っ゙ぐり゙じね゙!!」 「「「「「「「ゆ゙っ゙ぐり゙じね゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙!!!」」」」」」」 そう言って群れ全体が波のように私になだれ込んできた。 もうドスは死亡認定かよ。 ここで反省すれば死なずに済んだかもしれないのに…。 そう思っていると私を囲んで突進してきたゆっくり達が私にたどり着く前に突進する勢いのまま倒れ込んでいった。 「ゆ゙ゔ!!ぐる゙じい゙よ゙お゙お゙お゙!!」 「どゔじでえ゙え゙え゙え゙え゙!!」 「ゆ゙ぎゅゔゔゔゔぐる゙ぢい゙よ゙お゙お゙お゙お゙お゙゙!!!!」 まあさっきあげた菓子にも当然一服盛ってある。 これも特殊なものでゆっくりのみに反応する毒らしい。 食べても普通に生活する分には問題は無いが、殺意を持った攻撃を仕掛けたりする位興奮すると反応するらしい。 それにしてもこれをくれたあの鬼意山…一体どうやってこんなものを。 そう思いながら私はゆっくりと苦しみながら壊滅するしかない群れを後にした。 私のする事はたいしたことではない。新しく来たゆっくりの群れがそこにいても大丈夫なものかを判別するだけだ。 山の生態系を再起不能なまで壊さないか、人間に害が無いかぐらいを確かめて、大丈夫ならば何もしない。 どんな群れでもとりあえず毒入りの菓子は渡しておく。 群れが心変わりした時の為の、言わば保険だ。 毒の効き目は一世代のみらしいので次の世代のゆっくりや新しく群れに加わったゆっくりがゲスだったりしたら あまり意味は無いが他の問題は別に対処する鬼意山がいるので私の考えることではない。 あくまでも私のすることは住み着いた時点のゆっくりの査定だけだ。 最近はドスのふりをした巨大ゲスゆっくりとかもいるらしいし、案外今回もそうだったかもしれないなあ。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/5029.html
さよなら!ゆっくりまりさ! スポーン! 「ゆっくちうまれたのじぇ!」 地面に降り立ったまりさは一瞬「ふにょん!」と体を平らに縮込ませると、 元の丸い体系に戻る反動で小さく弾んで元気な産声をあげた。 「うまれちゃよ!かわいいまりさがゆっくちうまれたのじぇ!」 まりさは自分を産んでくれたお母さんに元気でゆっくりしている所を見て貰おうと、 そのつぶらな瞳を爛々と輝かせながら何度も「ぽいん!ぽいん!」と地面を蹴った。 自慢のおさげを棚引かせてキャッ!キャッ!と笑いながらお母さんの返事を待つまりさ。 「お飾りの大きさが基準以下、マイナス1」 「お飾りに2箇所傷アリ、マイナス2」 「語尾が”のぜ”ですので、マイナス1」 「デフォルトで半笑い、マイナス2」 「なんかムカツクので、マイナス2」 「ゆっ?ゆゆっ?」 「とってもゆっくりしたおちびちゃんが生まれたねっ!」といわれる事を確信していたまりさ。 しかし辺りから聞こえる声は母親の声では無く、なにやらゆっくりできない気がする声のみだった。 お母さんの代わりにその場に居たのは、体の下に不気味なパーツを色々とつけた生き物達。 まりさはこの生き物を知っている。そう、これは「にんげん」と呼ばれる生き物だ。 何故人間がまりさのお母さんのゆっくりプレイスに居るのだろう?まりさには訳が分からなかった。 そしてここに居るはずのまりさのお母さんは一体何処へ行ってしまったのだろうか? まりさは困ったような表情を浮かべて再びキョロキョロと辺りを見回す。 「ゆっ?ゆっ?おきゃーしゃん!どこなのじぇ!」 「これは何本?」 生まれて早々に困ってしまったまりさに気を使うことも無く、人間の1人がまりさの目の前に三本の指を突きつけた。 まりさは人間の大きな手を暫く目を丸くして「ゆゆーっ!」と見つめていたが、はたと今はそれ所では無い事を思い出す。 何故はぐれてしまったのかはわからないが、きっとお母さんも心配して一生懸命まりさを探しているだろう。 「ゆっ!人間さん!いま忙しいから後にしてにぇっ!」 「何本?」 「おうどん!」 眉毛をキリッ!とさせながら元気に答えるまりさ。 ケチの付け所の無い完璧な回答である。元気でゆっくりしつつ、何よりおいしそうである。 してやったりの表情のまりさを他所に、人間は淡々とチェックシートの「バカ」の項目に○をつける。 「合計、マイナス12点です」 「ねぇよ」 「にんげんさんっ!きいちぇにぇ!まりさはおかあさんを探してるよっ!」 もしかしたら人間さんがお母さんの居場所を知っているのかもしれない。 そう考えたまりさだったが、人間さんはこちらからの問いかけには全く耳を貸そうともしてくれない。 叫びつかれたまりさは「ゆふぅ」とため息をついてその場に「へにょり」と体を沈めた。 「ゆっくちうまれたよっ!」 「ゆゆっ!」 その時、頭上から声が鳴り響くと、赤れいむが「ふにょん!」と地面に降り立つ。 きっとこの子はまりさの姉妹だ。かわいい妹のれいむがゆっくりと生まれたのだ。 まりさは元気を取り戻してぴょんぴょんと地面を蹴って空から落ちてきたれいむの元へ向かう。 「「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!」」 取るものもとりあえず、互いに挨拶を交わす2匹。 やっとゆっくりできた。ようやくまりさの顔に安堵の表情が浮ぶ。 「まりさがおねぇちゃんだじぇ!」 「ゆっ!れいむがいもうとだにぇっ!」 自己紹介も終了してゆっくり同士のスキンシップである「すりすり」を行おうと「ぽすんぽすん」と駆け寄る2匹。 しかし、行く手を阻むように上から伸びてきた人間の手によってまりさは掴みあげられてしまう。 「ゆゆっ!やめてにぇ!まりさは・・・まるでおそらを飛んでるみたいっ!」 人間にれいむの傍へ行くから邪魔をしないで欲しい。と言うつもりだったまりさだったが、 掴み上げられたことによって、その視界が一気に広がるとそんな事もすぐに忘れてしまい、 一気に開けた広大な世界に目をパアァ!と輝かせると、フルフルと身を振るわせて喜びの声をあげた。 「ゆわぁぁっ!とっても高いにぇ!ゆっくち!ゆっく・・・・ゆ゛っ!?」 その時、まりさがゆっくりと産まれた場所からずっと上の位置に 器具によってガッチリと固定されて宙に吊られている丸い物体がまりさの視界に入った。 その大きなゴム毬の様なつるつるした丸い物体にはいくつものチューブが挿入されており 時折、身を揺らしながら苦しそうに体をビクン!と波打たせていた。 「ゆっ!こわいよっ!ゆっくちむこうへいってにぇっ!」 「お゛っ・・・お゛ぢびぢゃ・・・」 まりさは丸い物体に背を向けてプルプルと体を震わせながら、 人間の軽く握られた拳の中にスルリ!と潜り込むと目を瞑って丸い物体が居なくなる事を祈った。 そのまま、まりさは人間の手によって運ばれて丸い物体から遠ざかっていく。 その得体の知れない丸い物体はまりさの姿が見えなくなるまで、何時までも食い入る様にまりさを見つめていた。 「ゆゆっ!まってねっ!おねぇちゃんっ!れいむをおいていかないでにぇ!」 「マイナス2、マイナス1、マイナス2、マイナス・・・・あぁ、駄目だこりゃ」 「この母体はもう寿命だな、規格外しか生まれて来ないぞ、機械を止めないと・・・」 「上の馬鹿どもに連絡してくれ、暢気にお茶ばっか啜ってんじゃねぇってさ」 徐々に遠ざかって聞こえなくなっていく人間達の声。 得たいの知れないゆっくりできない生き物から逃げる事ができたので、 まりさは人間の手の隙間から「にゅる!」と顔だけを出してニコニコと安堵の表情を浮かべた。 「ゆっ!これでゆっくちでき・・・ないよっ!れいむっ!れいむはどこなのじぇっ!?」 しかし、可愛い妹のれいむがあの場所に置き去りだった事を思い出して、途端にまりさはオロオロと狼狽し始めた。 それに、あの場を離れるとお母さんに見つけて貰えなくなってしまうのではないだろうか? 折角助けてくれた人間さんにまた我侭を言うのはゆっくりできないかも、とも思ったが 背に腹は変えられず、せめてさっきよりも大きくて元気なゆっくりした声でまりさは人間に話しかけた。 「にんげんしゃん!ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!」 「・・・・・・・・・」 「ゆっ!ゆっくち・・・ゆっくり!しちぇ・・・して!・・・いってね!」 「・・・・・・・・・」 「ゆぅ!まりさちゃんとゆっくち言えたよっ!」 「・・・・・・・・・」 「きいてねっ!にんげんしゃん!まりさはおかあさんにあいたいのじぇ!」 「・・・・・・・・・」 「きいてねっ!いもうとも連れてっ・・・・おきゃー・・・しゃ・・・ゆふぅ・・・」 「・・・・・・・・・」 その時、まりさの体を突然急激な眠気が襲った。 目を何度もしぱしぱと瞬かせながら、必死に眠気と戦うまりさ。 生まれて早々にまりさに降りかかったゆっくりできない出来事の数々、 そして、人間に何度話しかけても無視され続けた為に、まりさは「ゆっくり不足」に陥ってしまったのだった。 肉体が本能的にゆっくりを求めて強制的にまりさを眠りへと誘う。 まりさはそのゆっくり特有の生理現象に逆らう事ができずに「すーや!すーや!」と元気に眠りについてしまった。 きっとまりさは今、お母さんの所へ向かっているのだろう。 目が覚めれば、きっとお母さんとゆっくりできるのだろう。まりさはそう思った。そう思うことにした。 何故なら、返事はしてくれなかったが、人間さんの手はとても暖かくてゆっくりできそうだったからだ。 悪い人ならば、きっとこんなにもゆっくりできない筈。だから大丈夫だ。ゆっくりゆっくり。 こうしてまりさはゆっくりと眠りについた。 そして目が覚めると、何時の間にか傍らで笑顔を浮かべていたお母さんに「ゆっくりおりこうさんだね」とゆっくり待てた事を褒めてもらった。 そんな夢を見た。 「ゆっ!ごはん!?」 ガタガタと揺れる地面に違和感を覚えたまりさは目を覚ました。 ここは一体どこなのだろう?まだ完全に覚醒していない重い体を引きずりながら辺りを見回すまりさ。 そこは細い一本道だった。そしてその地面はガタガタと常に僅かに振動している。 どこまでも続いていく道の脇を白い服を来た人間達が立ち並んでいる。 そして、まりさの周りには足の踏み場も無いほど、無数の赤ゆっくり達が居た。 何匹もの同種のまりさ、そしてれいむ、ありす、ぱちゅりー、ちぇん。 人間には「通常種」と呼ばれるゆっくり達である。 「ゆゆんっ!ゆっくちしていってねっ!」 「「「「「「ゆっ!ゆっくちしていっちぇにえぇぇ!」」」」」 まりさは周りの沢山の同属のゆっくり達に目を輝かせながら挨拶をした。 一同に元気良く、挨拶を交し合う赤ゆっくり達。 何も教えられずに連れて来られた得体の知れないこの環境に不安な表情を浮かべていた赤ゆっくり達だったが、 ゆっくりとした挨拶を交わしたことによって辺りは少しだけゆっくりとした活気に包まれた。 「ゆっ!ここはどこなのじぇ!」 隣に居たありすに頬を摺り寄せて、挨拶代わりの「すりすり」をしながらまりさは問いかけた。 まりさとのすりすりに嬉しそうに頬を高揚させながら、ありすは答える。 「ゆっ!ありすはちらないよっ!」 「ちぇんもわからにゃいよー」 「むきゅん!でもこの道さんはゆっくち動いてるわっ!きっとお母さんの所にむかっているはずよっ!」 「ゆゆっ!ぱちゅりーは賢いんだにぇ!」 「わかるよーこの奥にお母さんがいるんだねーわかるよー」 ぱちゅりーの鋭い推測に周りの赤ゆっくり達は目を丸くして「ゆぉぉ!」と感心したような唸り声をあげた。 先程まで水を打ったように静まり返っていた細長い道の部屋は、赤ゆっくり達の笑顔で溢れるゆっくり空間へと様変わりした。 しかしこの勝手に動く道、人間の名づけた名前は「ベルトコンベアー」という。 「ゆっ?」 突然、白い服を纏った人間がまりさの隣に居たありすを鷲づかみにして持ち上げると、 ありすの体をマッサージするように「ふにふに」と揉み出した。 「ゆっ?ゆっ?やめてねっ!ゆふふっ!くすぐったいよっ!」 ありすは屈託無い笑顔を浮かべながら楽しそうに「プルプル」と体を振るわせる。 そのありすのゆっくりとした様子を見て他の赤ゆっくり達も身を弾ませながら声をあげた。 「ゆっ!ちぇんもやってほしいよー」 「むきゅん!人間さん!ぱちぇにもっ!ぱちぇにもちてにぇ!」 「ゆゆーん!ありすはとってもゆっくりしてるねー」 次々と人間の手によって掴み出されていく赤ゆっくり達。 最初に連れて行かれたありすはマッサージが終わると、ボールに満たされた水で体を綺麗に洗ってもらっている。 「ゆふぅ」と気持ちよさそうな声をあげて満面の笑顔でゆっくりを満喫するありす。 きっとお母さんの所へ行く前に体を綺麗にして貰っているのだろう。 「ゆーっ!まりさも!まりさもきれいきれいにするよっ!」 地面を跳ね回って自分をアピールするかの様に周りの人間に笑顔を振りまきながら声をかけるまりさ。 そんな和気藹々とした雰囲気に包まれていた「勝手に動く道」だったが、 次の瞬間、辺りの様相は一変する。 「ゆ゛ぎっ!!」 突然、背後で響いたその声に驚いて思わず振り返るまりさ。 そこには先程、体を綺麗に洗ってもらってうれしそうな声をあげていたありすが お飾りを奪われると、髪の毛を引きちぎられて苦悶の表情を浮かべていた。 「い゛っ!い゛びゃい゛っ!なにするにょぉぉ!」 人間はありすの様子に気をかける事もなく、ありすの体を押さえつけながら残った頭髪を握り締めると、 雑草を抜くかのように無造作に真上に引っ張り上げた。 「ん゛ぎゅぅぅぅ!!」 まりすは顔を真っ赤にしながら大きく縦に伸び上がる。 先程までキラキラと可愛らしい光沢を放っていたつぶらな瞳が醜く縦に歪んで血走る。 そして、体が引き千切れてしまうのではないかという位に体が伸び上がった瞬間、 ありすの頭髪は根元からゴッソリと抜けてプルン!と元の丸い体系に戻った。 見るも無残な禿饅頭になってしまったありす。 人間は足元の青いバケツの中に引き抜いたありすの頭髪とお飾りをゴミの様に投げ捨てた。 「い゛ぎっ!」 「ゆ゛べぇ!」 「ぴきゅう!」 ありすの叫び声を皮切りに次々とお飾りを奪われ、髪を毟られていく赤ゆっくり達。 その光景を見て、まだ人間に捕まっていない赤ゆっくり達もパニック状態に陥った。 「いやぁぁぁ!なにちてるのぉぉぉ」 「やめちぇねぇ!やめちぇあげちぇにぇ!」 ダラダラと汗をかきながら必死に人間に説得を始めるゆっくり、 何とかこの場から離れようと涙を撒き散らしながら右往左往するゆっくり。 自分は捕まるまいと目に涙を溜めながら、体を膨らませて精一杯の威嚇をするゆっくり。 その中で、まりさは何もすることができずに、 カチカチと歯を鳴らしながら周りの惨状を呆然と眺める事しかできなかった。 「おねぇちゃぁぁん!おねぇぇちゃああん!」 その時、1人震えるまりさにすがり付くように「ふにふに」と頬を摺り寄せて来たれいむ。 その赤ゆっくりは、先程逸れてしまった妹のれいむだった。 「きょわいょおおお!ゆっくちできないよぉぉ!」 「ゆぐっ!れいむっ!ゆっくち!ゆっくちだよぉぉ!」 再開できた事を喜び合う事もできずに、抱き合うように頬をすり合わせながら、 ガクガクと震えるまりさと妹れいむ。 「びっぎゅうううううう!!!」 視界に広がる悪夢の様な光景に耳を劈くような奇声が鳴り響いた。 まだ逃げ回っているゆっくりも、不幸にも人間に捕まってしまったゆっくりも無意識にその声がした方向へ思わず視線を移す。 「やべちぇぇぇ!やべちぇにぇぇぇ!」 視線の先には最初に捕まって禿饅頭にされてしまったありすが、作業台の上に体を押さえつけられていた。 ありすの体にあてがわれているのは、野菜の皮を剥くときに用いられるピーラーである。 何とかして人間の手から逃れようと必死に体を「にゅるん!にゅるん!」と左右に振って暴れるありす。 「はなちぃてぇぇっ!ゆっくりちゃちぇ・・・・ん゛びゃぁい゛っ!!ゆ゛っぐりゃれ゛っ!!」 人間がピーラーでありすの体をひと撫ですると、必死に暴れていたありすの動きはピタリと止まった。 人間の手馴れた手つきによってあっという間に中身が剥き出しの黒饅頭の様になったありす。 その想像を絶する痛みに歯をギリギリと食いしばって痙攣している。 人間はありすをまりさたちが乗ったベルトコンベアーと併走している隣のベルトコンベアーに投げ捨てると 次の赤ゆっくりを求めて逃げまどう赤ゆっくり達の群れに手を伸ばした。 クワッ!と目を見開いてその手に捕まってなるものかと、必死に跳ね回って逃走する赤ゆっくり達。 「やめちぇにぇ!あっちいっちぇにぇ!」 「いやぁぁぁぁ!!いやぁぁぁ!!」 「わがらないよー!!わがらないよー!!」 まりさと妹れいむは人間達の手を縫うようにして掻い潜ると、何とかありすの近くへとたどり着いた。 隣のベルトコンベアーの上で苦しそうに目を丸くして微動だにしないありすに向かってまりさは叫ぶ。 「ありすっ!ゆっくりしてねっ!ゆっくりしてねっ!」 「ゆ゛っ!までぃさっ!いだいよっ!ゆっぐりできないよっ!」 中身が透けて見えるほどに薄く削り取られてしまった皮は外気に晒されているだけで激痛が走る様で、 ピクリとも体を動かせずに剥き出しになった丸い眼球からポロポロと涙を流すありす。 「ばでぃざっ!いだいのっ!どうなっだの!?あでぃずはどうなっだのぉぉぉ!?」 「な、なんともないよっ!ありすはとってもゆっくりしてるよっ!だからゆっくりしようねっ!」 まりさの目から見てもありすの置かれた状況は絶望的だった。 しかしありすを不安にさせない為に必死に無事であるとウソをついてありすを励ますまりさ。 しかし、次々とありすの居るベルトコンベアーに投げ込まれる無残な姿のゆっくりを見たありすは、 自分が今どういう事になっているのかをゆっくりと理解して、千切れそうな程に大口を開くと断末魔の叫びをあげた。 「ぴゅっ!!ぴゅみ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!」 狂ったように異様な奇声を発するとコロリと力なく地面に倒れこんだ。 その瞬間、併走していたベルトコンベアーが途切れてありすは忽然とその姿を消した。 「ありすっ!どこいったのっ!ありすぅぅ!」 「おねぇぇちゃん!にげでえっ!にげえちぇにぇぇぇっ!!」 「ゆっ?」 妹れいむの大声に驚いて、咄嗟にれいむの居る方へ体を捻るまりさ。 しかしその方向にいる筈の妹れいむはまりさの視界には入らなかった。 代わりにまりさの瞳の映ったのは大きな大きな人間の白い手だった。 「い゛や゛あああああ!ゆ゛っくちっ!ゆ゛っくちぃぃ!」 人間の手に鷲づかみにされて上空に連れ去られるまりさ。 その時、ようやくありすが何処へ行ってしまったのかわかった。いや、わかってしまった。 「ゆ゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」 併走していたベルトコンベアー、その途切れた部分の床には青いバケツが置いてあり、 そこにはギッシリと皮を剥がされた黒いゆっくり達が詰まっていた。 全員、苦しそうに歯を食いしばりながら苦悶の表情を浮かべて、時折思い出したかの様に「びくん!」と痙攣している。 そして次々と「ポトリ、ポトリ」と描き写した様な同じ形相を浮かべた黒いゆっくり達が青いバケツに吸い込まれていく。 まりさには、もうどれがさっきのありすだったかはわからなかった。 「ゆ゛っ!ゆ゛ぎっ!ゆ゛ん゛っ!」 逃げるように地獄絵図から視線を逸らすまりさ。 視線を逸らしたその先にはジッとまりさを見つめる人間の両目があった。 その目だけでまりさの体くらいの大きさがある。大きい。余りにも大きかった。 「ゆぐり・・・っ!ゆぐっ!ゆぐんり゛!でいっでっ!」 何とかこの場を収めようと、できるだけ元気に、明るく、そして友好的に 「ゆっくりしていってねっ!」と叫ぼうとまりさは口をあける。 しかしカラカラに乾いた喉、震える口先、爆発してしまうのでは無いかという位に波打つ餡子の鼓動。 とても挨拶などできる状態ではなかった。 まりさはダラダラと汗を流しながら口の端を引きつらせて人間の顔を見つめる事しかできない。 「ゆぴっ!」 だが、次の瞬間まりさは元のベルトコンベアーに戻された。 わからなかった。何故助かったのかはわからなかった。生還!よくわからないが生還! しかしそれを喜ぶ暇など無かった。 何故ならまりさを放した人間が次に掴んだゆっくりは・・・ 「おねぇぇぇちゃあああん!!だじゅげでええええっ!」 妹のれいむだったからだ。 暫く、れいむを凝視していた人間は小さく頷くとれいむの体を揉み始めた。 最初はゆっくりできるマッサージだったその行為は「死刑宣告」にその姿を変えていた。 皮だけ切り刻み易くなる様に寄った餡子を解しているのだ。 「まっでねっ!やべでねっ!れいむはどっでもゆっぐり・・・っ!ゆっぐりじでるのにぃぃ!」 ベルトコンベアーの上を必死に跳ねてその流れに逆らいながら、れいむを握った人間に向かって叫ぶまりさ。 他の逃げ惑うゆっくりにぶつかり、体を地面に叩きつけられてもすぐに立ち上がって何とか妹へと近づこうと跳ねる。 「までぃざはっ!どうなっでもいいがらっ!れいむはだずげでねっ!」 「ゆふぅゆふぅ」と荒い呼吸を繰り返して地面を跳ねながら必死に人間に向かって懇願の声を張り上げるまりさ。 ゆっくりしていたまりさは助かった。だから同じ位ゆっくりしているれいむもきっと助かる筈。 まりさはそう信じた。お母さんが居なくて途方に暮れている時、空から降ってきてまりさをゆっくりさせてくれたれいむ。 白い人間さんが突然、まりさ達にゆっくりできない事を始めた時、まりさの元へ駆けつけてくれたれいむ。 そんなとってもゆっくりとしたれいむが助からない訳がない。そう、助からない訳が無いのだ。 しかしれいむは助からなかった。 妹れいむはまりさの前で髪の毛を引きちぎられて、皮を剥がれて、あっという間に黒いゆっくりになった。 併走するベルトコンベアーに投げ捨てられた妹れいむは先程のありすの様に 他の黒いゆっくり達と混ざってあっという間にどれがれいむなのかわからなくなってしまった。 「どぼじでぇぇ・・・どぼじでごんなごとしゅるのぉぉぉ・・・」 体力も限界に達してその場に倒れこむまりさ。 ベルトコンベアーに流されてどんどん遠ざかっていく妹が居るであろう場所。 そしてどこまでも続いていると思った一本道の終点が見えてきた。 ベルトコンベアーが途切れて「ずるり」と奈落へ落ちるまりさ。ゴールに居たのはお母さんではなく、赤いバケツだった。 ぱちん! バケツの底に体を打ち付けてその激痛にギュッ!と目を瞑るまりさ。 お母さんにも会えずに、それどころか唯一の肉親だった妹のれいむも死んでしまった。 どうしてこんなことになっているんだろう?まりさは涙をボロボロと零しながら泣き叫ぶしかなかった。 その時、けたたましい唸り声をあげていたベルトコンベアーの振動音がピタリと止まる。 「よーし、次のクズ餡子用ゆっくりが来るまで休憩」 「はーい」 遠くで人間達の声が聞こえる。 そこから聞こえる笑い声とリラックスした雰囲気にまりさは唖然とした。 あんなにゆっくりできない事をした人間達が「ゆっくり」しているのだ。 まりさにはわけがわからなかった。ただただまりさはゆっくりできなかった。 人間に当てはめるとその感情は「悔しい」という気持ちだったが、まりさにはそれを理解する事ができない。 そして、ずしん、ずしんと地面に響く轟音が徐々にこちらへと近づいてくる。 まりさが痛む体を少しだけ動かして上空に目をやると、高いところからまりさを見下ろす人間の巨大な顔が見える。 それを見てまりさはビクリ!と体を振るわせた。 「きゅう!」と小さく声を漏らして地面に顔を擦り付けて縮こまるまりさ。 「3匹も混入してるじゃねぇかよ」 「こんなザルでいいなら俺でもできますよ、識別なんてさ」 「普通にゃあそこへは就けないんだよ、知り合い同士で楽な仕事回してんのさ、死ねばいいのにな」 よくわからないが、ゆっくりできない人間達が苛立たしそうに話をしている。 まりさが、視線を赤いバケツの中へ移すとそこには、ぱちゅりーとちぇんの姿があった。 2匹ともたった今起きた惨劇を受け入れることができずに、呆然とした表情を浮かべてガクガクと震えている。 「わからにゃいよぉぉぉ・・・わからにゃいよぉぉぉ・・・」 2本の尻尾を自分の体に巻きつけてキュッ!と縮まって震えていたちぇんが、 地面にこすり付けていた顔を僅かに持ち上げた。 「ぱちゅりーぃぃ、お母さんの所に行くんじゃなかったのぉぉぉ・・・?」 涙をポロポロと零しながらぱちゅりーに問いかけるちぇん。 ぱちゅりーは震える体をカタカタとちぇんの方へ向ける。 「むきゅっ・・・ぱ、ぱちぇにもわかにゃいわ・・・っ、むぎゅっ!けふっけふっ!」 顔を真っ青にして時折激しく咳き込むぱちゅりー。 何もしていなくても時折生きる事を諦めてしまう程に体の弱いぱちゅりー種にとって この状況はいつお迎えが居てもおかしくない程に過酷なものだった。 「ゆっ!ゆぅ・・・ぱちぇ!ちぇん!ゆっくち!ゆっくちしようにぇ!」 まりさはズルズルと這うようにして2匹に近づくと、 抱きつくように頬をすり合わせて「すんすん」と泣き始めた。 2匹を何とか元気づけようという気持ちもあったが、 まりさは自分の他にも生き残ったゆっくりを見つけてすがるように飛びついたのだ。 その「ゆっくりしよう」と言う言葉も自分に言い聞かせるという意味合いのほうが強かった。 明るい言葉とは裏腹にこの世の終わりの様な表情を浮かべるまりさを見て、 ぱちゅりーとちぇんもその表情をグシャグシャに歪ませた。 「わっわがるよぉぉぃ、ゆっくち!ゆっくちちようにぇ!」 「むっ!むきゅっ!大丈夫よっ!ぱちぇが居ればあんしんよっ・・・ゆっくちできるわっ」 身を震わせながらも「むきゅん」と胸を張る様な姿勢をとるぱちゅりー。 そんな何やら頼もしいぱちゅりーの態度に、まりさはまりさにお姉ちゃんが居たらきっとこんな感じなのだろうと思った。 その時、まりさの脳裏にゆっくりとした笑顔を浮かべている妹のれいむの姿が過ぎる。 まりさはれいむにお姉ちゃんらしいことを何一つしてあげる事が出来なかった。 このぱちゅりーの様にまりさは頼りになったのだろうか?ただ一緒に抱き合って泣いただけである。 まりさがもっとしっかりしていればれいむは死なずに済んだかもしれない。 「ゆっ・・・ゆぐっ!ゆわぁぁぁん!!」 まりさはポロポロと涙を零しながらぱちゅりーの頬に自分の頬を摺り寄せた。 ちぇんもそんな2匹を見ながらオロオロと尻尾を振って「ゆっくちだよ、ゆっくちだよ」と頷いている。 しかしその時そんなゆっくり達の「ゆっくり模様」を嘲笑うかの様に、 地面が大きく揺れて3匹の体が「ふわり」と宙に浮くと、壁に全身を叩きつけられた。 「「「ゆべぇ!」」」 まりさがコロコロと地面を転がりながらも何とか空を見上げると、 景色がグルグルと回りながら物凄い速さで移動している。 人間がバケツを持って何処かへ移動しているのだ。 「むぎゅっ!だ、だいじょううぶよっ!ぱちぇにゆっくちつかまってにぇ!」 真っ青な顔色もなんのその、ぱちゅりーがガクガクと身を震わせながら、 まりさとちぇんをかばう様に体を伸ばして立ち上がるような体勢を取る。 2匹はぱちゅりーにしがみつく様に体を押し付けると、まるで念仏の様に「ゆっくりゆっくり」と何時までも唱え続けた。 「これ、そっちのCラインのゆっくりだわ、こっちに来てたぞ」 「えっ?Cラインはさっきので今日の運転は終わりだぞ?」 「マジかよ、どうすんだよこれ」 「この品質じゃCラインより上には持っていけないしな」 「明日まで持たないだろうし、処分すれば損失として記録されちまうぞ」 「あぁ、鬱陶しい糞饅頭だ」 人間達の苛々としたゆっくりできない声が赤いバケツの中に響く。 まりさ達と一緒に居てゆっくりできないのなら、ほおっておいてくれればいいのに。 あの暖かいゆっくりできた人間さんの手はまりさの思い違いだった。 人間さんはゆっくりできない。 それなら、ゆっくりできない同士、関わる事無く「えいえん」にお互いに顔を会わせないで、 人間さんとゆっくり達は別々の場所で好きにゆっくりすればいいのに。 再び「ゆっくり不足」に陥ってしまったまりさは、泥の様な睡魔に襲われながら、ふとそんな事を考えた。 所変わって施設の外。 紺色のシンプルな作業着を着た男がトラックの荷台に荷物を運び終えて一息ついている。 そこに先程の白い防塵服を来た男のひとりが小さな箱を抱えて男の元へ駆け寄って来た。 「ご苦労さん!」 「は?・・・・あぁ、お疲れ様です」 別段親しくも無い防塵服の男の気さくな様子に運転手は、少し戸惑った様な表情を浮かべて挨拶に答えた。 防塵服の男は運転手の肩に馴れ馴れしく手を回すと、手に持った小さな箱を運転手に押し付けるように手渡す。 それを無理やり握らされたトラックの運転手は怪訝な表情を浮かべた。 「は?何ですかこれ?」 「これから○○までぶっ通しでしょ?甘いものだよ、おすそ分け」 「えぇ・・・?はぁ、どうも・・・ご馳走様です・・・」 「運転気をつけてな、ゆっくりしていってねっ!ってか?」 「はっ・・・・ははっ・・・・いってきます」 軽快に立ち去る防塵服の男。 それを何とも言えない複雑な表情で見ていたトラックの運転手は小さくため息をついてから運転席に乗り込む。 そして手に持っていた小さな箱を暫く見つめていたが、面倒臭そうに蓋を開いた。 中には先ほどのまりさ、ぱちゅりー、ちぇんの3匹が身を寄せ合いながら「すーや!すーや!」と寝息を立てている。 ボロボロの3匹は閉じた瞳から薄っすらと涙を浮かべてモゴモゴと口を動かしている。 「お、おきゃーしゃん・・・まっちぇちぇにぇ・・・」 「食えるかッ!!!」 すぐさま、蓋を閉じて運転席の後ろ側の荷台に小箱を投げ捨てる運転手。 加工所の奴等は頭のネジが何本か抜け落ちて居るのではないだろうか? 何故、人語を操るこいつらにその辺の駄菓子と同じような扱いができるのだろう? 別に可愛いとか愛くるしいとかそういう感情が沸くからではない。 一言で言うと「面倒くさい」のだ。 原型を残してぐったりとうな垂れた豚や、羽を抜かれてぶら下がる鳥を好き好んで買う人間が居るだろうか? 物を食べるという人間として避けて通る事の出来ない行為にそういった負の要素を持ち込みたくない。 何も難しい事を考えずに屠殺場によってバラされた肉をお手軽に調理してパクつきたい。それが運転手の考えだ。 そして何よりも重要な問題はこの運転手、生粋の辛党である。 「何回言えばあいつら俺が辛党って覚えるんだろ」 苛立たしげにキーを回してトラックにエンジンをかける運転手。 けたたましい轟音と共にトラックが施設内を駆け抜けて出口へと移動する。 眠そうな顔を隠そうともしない警備員とすれ違うと、トラックは巨大な施設から抜け出して国道へ飛び出した。 ゆっくりの繁殖からその加工まで一手に担う「ゆっくり加工所」 この加工所は生まれたゆっくりをその品質によって様々な分野へ商品として販売していた。 ここで生まれたゆっくりが生きたまま外に出られる事は極めて稀である。 様々な偶然が重なってこの地獄の加工所から出る事ができたまりさ。 揺れる荷台に無造作に放り込まれた小箱の中でまりさ達は疲れ果てて弱々しい寝息を立てる。 そこでまりさはまだ生まれてから一度も会った事の無いお母さんの夢を見た。 夢の中に現れたまりさのお母さんは・・・ (怖かったね。もう大丈夫だよ、おちびちゃん) と、優しい笑みを浮かべてまりさをすりすりをしてくれた。 そんなお母さんのゆっくりした様子にまりさの寝顔は幸せそうに少しだけ綻んだ。 「ゆ゛っ!!」 加工所の施設内、台車に乗せられたでっぷりと太った禿れいむが人間に殴られて目を覚ました。 目を丸くして驚いた表情を浮かべながら、キョロキョロと辺りを見回している。 「うるせえぞ、禿饅頭」 「ゆっ!ゆっくりごめんなさいっ!れいむつい、すーや!すーや!しちゃったよっ!」 ある日、れいむは目を覚ますとこの加工所に居た。 人間さん達によって体中にゆっくりできない器具の数々を無理やり取り付けられて、 「すっきり」をしていないのに「にんっしん」を繰り返し、来る日も来る日もおちびちゃんを産み続けた。 しかし、今日のゆっくりできない「おしごと」が終わった時、人間さんの口からこれでれいむの仕事は全部終わったと告げられた。 「れいむはおちびちゃんの夢を見たよっ!お外に出たらすぐにおちびちゃんを探してあげないとねっ!」 「うるせぇってんだよ!」 再び人間の拳がれいむの脳天に突き刺さった。 れいむは再び「ゆっくりごめんなさい」と謝ったが、その表情は先程と変わらずにニコニコと嬉しそうなままだった。 全部の仕事が終わったので、れいむは自分のゆっくりプレイスに帰してもらえるだろう。 そうしたら逸れてしまった沢山のおちびちゃん達を探して、元々住んでいた森の群れへと帰ろう。 髪の毛さんが無くなってしまったので、最初はれいむがれいむだと言う事に気がついて貰えないかもしれないけれど、 ゆっくりと説明すれば大丈夫だろう。だってれいむの群れにいたゆっくり達はとってもゆっくりしていたのだから。 れいむはやっとお外に出られる。だってれいむのお仕事は全部終わったのだから。 人間が分厚い扉を両手で開けてれいむをその中にいれると、荷台を傾けてれいむだけを置いて荷台だけを部屋から取り出した。 地面に体をぶつけたれいむが「ゆっ!」と、もぞもぞと体を動かして立ち上がり、「ゆっ!ゆっ!」と辺りを見回している。 その分厚い金属で四方を囲まれた狭い部屋は真っ暗で、はじめて見たれいむにはそれが8畳ほどの狭い部屋とわからないようだった。 「ゆっ!お外は今まっくらだねっ!人間さんっ!ゆっくりさようならっ!れいむはおうちにかえるよっ!」 こちらにキリッ!とした表情を向けてペコリと器用にお辞儀をするれいむ。 人間はそんな禿饅頭の様子に気をかける事もなく、分厚い扉を閉じると閂を落として扉の脇にあるレバーを下に引いた。 入り口の傍に設置してあるランプが点灯して辺りに低い振動音が響く。 暫く扉の内側から何かがぶつかる音が何度も響いたが、すぐにそれも収まり、低い機械の起動音だけが辺りに何時までも鳴り響いていた。 しつこい様だが、ここからゆっくりが生きたまま外に出られる事は極めて稀である。 つづく 今まで書いたもの ゆっくり見せしめ ゆっくり電柱 ゆっくり脳内補完 副工場長れいむの末路1234 ゲスの見た夢12 元野良れいむの里帰り ゆっくりできない四畳半1 黒い箱123 さよなら!ゆっくりまりさ!1 このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2508.html
ゆっくり先生 「はい注目ー!今日の授業はゆっくりの行動についてだ。いいか、よく聞くように。」 教壇に立って大声を張り上げている彼の名前は、鬼意山。 もともとは生物学者だったが、今は小学校の教師をやっている。 彼の担当は理科。中でもゆっくりを使った実験で生徒から人気を集めている。 その残酷で楽しい授業から、いつしか「ゆっくり先生」と呼ばれるようになっていた。 「まず、ここに1匹のゆっくりがいる。どうだ?ゆっくりしてるだろう。」 「ゆっくりしていってね!!!」 『ゆっくり』という言葉に反応して、鬼意の連れてきたゆっくりが鳴き声をあげる。 教室の生徒も「すげぇ!ゆっくりだぜ!」「あたい、ゆっくり見たの初めてだよ。」などと騒ぎ出す。 生徒が興奮するのも無理はない。ここは大都会のど真ん中だ。 ゆっくりなんて、めったに見かけない。 見つけたとしても、死体で発見される場合が多い。 鬼意は教卓をバンバンと叩いて、教室の空気を鎮めると、再び授業を再開する。 「さっきの行動だが、あれは条件反射という。頭で考えるんじゃなくて、体が自然に反応するんだ。 ほら、もう一回いくぞ。ゆっくりしていってね。」 「ゆゆっ!?ゆっくりしていってね!!!」 またも『ゆっくり』に反応して鳴き声をあげる。 そう、このゆっくりは実験教材なのだ。 もともとは、群れでゆっくりしていたのだが、運悪く鬼意に捕まってしまって現在にいたる。 「この反射は自分の意思とは無関係に起こる。じゃあ、ゆっくりにエサを与えてみるぞ。ホラ食え。」 鬼意は理科室の水槽から、水草を1本出してゆっくりに与える。 もちろん、ゆっくりはそれを「む~しゃむ~しゃ」しながら食べ始める。 「ゆっくりは今エサを食べているな。今こいつの頭の中はエサを食べることで一杯だ。ゆっくりしていってね」 「む~しゃむ~、ゆゆゆ!?ゆっくりしていってね!!!」 「おk!こいつは今、意識的に反応したんじゃないぞ。頭の中はエサのことで一杯だったが、体が「ゆっくり」という言葉に反応したんだ。」 「ゆぅ!ごはんのときはしあわせ~!させてね!ゆっくりできないよ。ぷんぷん。」 ぷくぅ~、と膨らんで怒りをあらわにするが、鬼意は顔色ひとつ変えずに授業を進める。 「反射には始動させる原因になる刺激がある。車でいうキーみたいなもんだ。たとえば、この場合は「ゆっくり」という言葉。 こういった刺激のことを『かぎ刺激』というわけだ。はいここ、テスト出るから。」 カツカツと黒板にチョークを走らせながら説明を続ける。 この説明の間も、ゆっくりは「む~しゃむ~しゃ」しているわけなのだが、鬼意の説明で「ゆっくり」という単語が出るたびに反応してしまう。 エサをまともに食べられない状態では、ゆっくりのストレスがマッハだ。 しかし、本当の地獄はここからである。 「じゃあ、これ回すからみんなでやってみろ。殺すんじゃないぞー、これ次も使うから。」 そういって鬼意は最前列右端の生徒にゆっくりを渡す。 「へへっ!ゆっくりだぜ!初めてさわったよ。ゆっくりしていってね。」 「ゆ~おそらをとんでるみたゆゆゆゆ!ゆっくりしていってね!」 「はははっ!おもしれー、マジで反応するぜ。ホラ、ゆっくりしていってね~」 「ゆぅ!ゆっくりしていってね!」 生徒は生まれて初めてのゆっくり苛りにテンションが上がっている。 ゆっくりは完全に生徒たちのオモチャと化してしまった。 「オイ俺にも貸せよ!」 「早く~!あたしもやる~。」 「ほらほら~ゆっくりしていってね!」 「ゆぐぅ・・・ゆっくりできな・・・ゆっ!ゆっくりしていってね!」 「お前ら一人一回だー!あとのヤツはノート取れー。黒板消すぞー!」 どんどん広がるゆっくり苛りの輪。もはや教室の空気はカオスだ。 ゆっくりは自分の意思とは関係なく「ゆっくりしていってね」と無理やり鳴かされて、どんどん弱っていく。 生徒が全員さわり終わって、鬼意のところに帰ってきたゆっくりは、「ゆ・・?ゆっぐ、ゆゆっぐ!ゆっぐ?!」 などと始終ブツブツ言うだけの気持ち悪い饅頭になっていた。 「あー、お前ら苛りすぎだ。ほら見ろ、もう死にそうじゃねぇか。」 「せんせー!そのゆっくり死ぬんですかー?」 「バカいうな。こういういい加減な生き物はな、こうすると生き返るんだ。」 鬼意は『業務用特濃オレンジ全力800』と書かれたビンに入っている怪しげなオレンジの液体を、死に掛けているゆっくりに掛けてやる。 「ゆ。。。。ゆ。。。。ゆゆゆうゆ~~~ん!」 ゆっくりは跳ね起きると、アゴを張って「ゆっくりしていってね!!!」と鳴いた。 「おぉおおおおおおおお!」「すげぇーーー!」「ゆっくりちゃん死ななくてよかったねー。」 教室から歓声が巻き起こる。授業開始から20分が経っていた。 「じゃあおまいら、校庭出ろー!10分以内な。ゆっくりしてると成績下げるぞ。」 「ゆっ!ゆっくりしていってね!」 またもゆっくりが反応し、ドッっと教室中が笑いに包まれる。どうやら生徒はゆっくりを気に入ったようだ。 10分後、生徒は校庭に集合し、鬼意はさっきのゆっくりを連れてやってきた。 「じゃあ次は、ゆっくりの移動について説明すっぞ。ゆっくりは基本的に跳ねて移動する。これは体の弾力を使った移動方法だ。 じゃあ実験するぞ。ホラ、取ってこい。」 鬼意は飴玉を10mくらい離れたところに投げる。 ゆっくりはそれを追って「ゆっ!ゆっ!」と跳ねていく。 ていんていんとバカみたいな効果音が校庭に響き渡る。 「また、ゆっくりは食べ物や虫に「○○さん」などと敬称をつけて鳴く習性がある。これは反射ではなく本能行動だ。反射と違って、かぎ刺激などは必要ない。 しかも通常種のすべてのゆっくりが例外無くこの鳴き方をする。良く見ていろ。」 「ゆっ!ゆっ!あまあまさん、ゆっくりたべられてね!」 鬼意の言ったとうりに行動するゆっくりを、生徒達はニコニコ見守っている。 「では次は底面だけの移動だ。これは内部の餡子を使って、底面を波打たせることによって移動する方法だ。」 「ゆぐ!?ゆゆゆ!ゆげっ!ゆげぇ・・・・」 突如、餡子を吐き出し始めるゆっくり。 鬼意は黙って見ているが、生徒達は心配そうだ。 「せんせー!ゆっくりが苦しんでるよ?オレンジジュースあげないの?」 心配した優しい女の子が、ゆっくりの所に駆け寄ろうとするが、鬼意はその肩をつかんで制す。 「今ゆっくりに与えた飴には毒が混ぜてある。これで体内の餡子を半分ほど吐き出させるんだ。 そうすることによって、弾力を失い跳ねることができなくなると、ゆっくりは底面を波打たせて移動するようになる。 これは授業だ。よく観察したまえ。」 鬼意の顔からは、さっきまでの笑顔は消えていた。 それは以前加工所に勤めていた時のような恐ろしい顔だ。 「ほら!ゆっくり!ここにオレンジジュースがあるぞ。さぁ取りにこい!」 どこから出したのか、鬼意はビーカーに入ったオレンジの液体を手に持っている。 「ゆ・・・ゆげぇ・・・・そろーり・・・そ・・ゆげぇ・・・そろーりそろーり・・・」 ついさっきまでの元気は無く、餡子を吐きながら、ゆっくりと地面を這って来る。 鬼意はニヤニヤとその様子を見守っている。 「ゆっ・・・ゆっぐりしだいよ・・・おにーざん・・・あまあまかけてね・・・ゆっくりのませてね・・・」 鬼意はビーカーを傾けると、液体をゆっくりに頭から掛けてやる。 しかし、ゆっくりの様子が変わらない。 なにやらジューーという変な音が聞こえてくる。 「ゆぅううううううぎゃぁあああああ!あづいいいぃいいいい!あづいよぉおおおおお!じにだくないぃいいいい!おうぢがえるぅううう!」 「ふふふ・・・ハハッハッハ!ヴァカめ!塩酸だよ、それは!絵の具で着色してあるけどねーーーー!ヒャッハァアアア!」 鬼意の虐待スイッチは、いつのまにかONになっていた。 こんなことを生徒の前でやっていいわけがない。 だが、ゆっくりを虐待するのは俺の本能行動だ。 「ゆっくりしていってね!!!」を聞くと殺さずにはいられないのは俺の脊髄反射だ。 ゆっくりはしばらく苦しんだ後、黒こげの塊となって動かなくなった。 生徒たちの空気が凍りつく。 あの優しい鬼意先生が、まさか虐待おにいさんだったなんて。 普通なら、生徒からの信頼を失い、もうだれも真面目に授業を聞いてはくれないだろう。 しかしこのクラスは、何かがズレていた。 「やだ・・・なにこれ・・・イイじゃない・・・」「う・・うほっ!おっきしてきた!」「キャハ!ゆっくりってこんな風に叫ぶのね・・・」 「じにだくない~♪あん!たまんないわ!」「フーハー・・・・フーハー・・・・フゥウウウウハァアアア!!」 「いいぞ!もっとやれ!」「もう終わり?つまんなーい。」「先生、今度ウチにおいでよ。フフ・・・僕様の美麗なる虐待を拝見させてあげるよ。」 生徒は皆、ゆっくりの断末魔を聞き、キラキラと目を輝かせていた。 鬼意はスッキリとした顔で空を見上げた。 鬼意の様子を見て、生徒もまた、空を見上げた。 その視線の先には、大きなくじら雲が浮かんでいた。 キーンコーンカーンコー-ン 授業終了のチャイムが鳴り響く。 次は皆大好きな昼休みだ。 「今日の授業はここまで。みんな家に帰ってから復習するように。ところで、ここに1匹の子ゆっくりがいるのだが・・・」 鬼意はポケットから、テニスボールサイズの子ゆっくりを取り出す。 一瞬にして生徒の目つきが変わる。 「俺は飼わないから、ここに逃がしてやろう。」 鬼意はニヤニヤしながら、子ゆっくりを校庭の隅に置いた。 「ゆっくりしていってね。」 「ゆっくちちちぇっちぇにぇ!」 別れの挨拶を交わすと、子ゆっくりに背を向けて歩き出す。 子ゆっくりは、いきなり広い校庭に置き去りにされ、キョロキョロと戸惑っている。 生徒達は1ミリも動かない。ただじっと鬼意の背中を見つめる。 鬼意が校庭を出て、校門の門を曲がった。次の瞬間。 「「「「「「「「「ッヒャァアアアアアアア!!!虐待ッダァアアぁあああああああああ!!!」」」」」」」」」」 「ゆゆ!?ゆっくちやめ・・・」 「ハッハッハ。目覚めたか・・・少年達よ・・・」 鬼意はニヤリと黒い笑みを浮かべたまま、理科室へと戻るのだった。 あとがき 読んでいただいてありがとうございます。 この前、体付きのれいむ&まりさのSSを書いた人です。 感想ありがとうございました。 今回は虐待描写を多くするように頑張ってみました。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2602.html
(注1)何の罪もない、純粋で心優しいゆっくりが酷い目に遭います。 (注2)東方原作キャラが出てきます。 ゆっくりと悪魔のような子供達 四月。若草芽吹く、暖かい季節。 それは、人間にとっても、ゆっくりにとっても心が浮き立つようなシーズン。 春の陽気に誘われて、二匹のゆっくり――れいむとまりさが、 桜の花びらが舞う小道を楽しそうに跳ね回っていた。 「ゆっゆっゆー! とってもあったかいよ! まりさ!」 「そうだね! すっごくゆっくりできるね!」 冬の間、巣の中でゆっくりと過ごしていた二匹の体には、エネルギーがあり余っていた。 『皆にゆっくりしてもらいたい』という本能を抑えきれず、道端の草花に挨拶し始める。 「たんぽぽさん! こんにちわ!」 「つくしさん! とってもゆっくりしてるね!」 暖かくなってくると、人間でもこういう事をしている人が時々いるが、 その人達も『皆にゆっくりしてもらいたい』と思っているのかもしれない。 ひとしきり挨拶して回ると、二匹は達成感に満ち足りた表情で頬をすり寄せた。 「「すーり、すーり、しあわせー♪」」 密着した皮がフニフニと形を変える様は、まるでマシュマロが相撲を取っているようだ。 親愛の情を表すにしては、やけに濃密な触れあいである。この二匹、どうやら夫婦らしい。 「ゆ~! まりさのほっぺ、きもちいいね!」 「ゆっゆっ! れいむのほっぺもきもちいいよ!」 れいむがまりさの頬を甘噛みして引っ張りだした。 弾力性のあるまりさの頬はゴムのように柔らかく伸張する。 大好きなれいむの激しいスキンシップに、まりさは思わず恍惚の声をあげた。 「ゆ~ん!」 お返しとばかりに、今度はまりさがれいむの頬を唇で挟んで引っ張る。 「ゆゆ~ん!」 二匹はその後一時間、ただひたすらにそんな事を繰り返していた。 人間ならば、たとえ新婚夫婦でもそこまでベタベタしてはいられない。 なんの仕事も役割も無い、ゆっくりならではの時間の過ごし方と言えるだろう。 やがて、愛する伴侶とのスイートタイムを満喫した二匹は家路につく事にした。 「おうちにかえろうね! ゆっくりかえろうね!」 「そうだね! こんどはおうちでゆっくりしようね!」 弾けるようなゆっくりスマイルで、巣に向かってスキップする二匹。 その姿を写真に撮ったなら、タイトルは『幸福』とつけるのが最適だろう。 ぼよん ぼよ~ん ぼよよ~ん ゆっくりの飛び跳ねる、ディズニーアニメの効果音みたいな音が周囲に響く。 今日はとてもゆっくりした良い日だった。明日もきっと、良い日に違いない。 その時だった。二匹が着地した地面が、突然陥没したのだ。 「「ゆっくりぃー!?」」 珍妙な叫び声をあげて落下するれいむとまりさ。 手足の無いゆっくりに受身など取れるはずも無く、 穴の底へ顔面から派手に激突する。 「「ゆぐぅっ!?」」 それでも、二匹にとって幸運だった事が二つある。 一つは、ゆっくりには鼻も骨も無いので、顔面から落ちても鼻が折れる事は無い事。 もう一つは、穴がそれ程深くはなかったので、激突の衝撃が大きくなかった事だ。 穴の底には、変な鳥のイラストと『バーカ』と書かれた一枚の紙が落ちていた。 この穴は、おそらく子供が悪戯で掘った落とし穴なのだろう。 「まりさ、だいじょうぶ!?」 「まりさはだいじょうぶだよ! れいむはだいじょうぶ?」 「れいむもだいじょうぶだよ! ふたりともだいじょうぶだね!」 「そうだね! よかったね!」 お互いの無事を確認して安心し、すりすりと頬をこすり合わせる二匹。 どんな状況に陥ろうともパートナーさえ元気ならば、自分達はゆっくり出来る。 そして、ゆっくり出来さえすれば自分達は幸せだ。 「それじゃ、ここからでようね!」 「そうだね! ゆっくりでようね!」 そう言って、ぴょんぴょん飛び跳ねるれいむとまりさ。 しかし二匹の跳躍は、地上までもう少しという所で届かない。 「でられないね!」 「そうだね!」 落とし穴にはまり、脱出できない。 それは、野犬や鳥などの天敵が多いゆっくりにとって、非常に危険な状況だった。 だが、二匹はニコニコと笑っていた。たいていのゆっくりは、馬鹿がつくほど楽天的なのだ。 「とおりかかったひとに、たすけてもらおうね!」 「そうだね! それまでは、ここでゆっくりしようね!」 他力本願な考えだが、ゆっくりにしては賢明な思いつきだろう。 自分達の力で脱出できない以上、誰かに助けてもらうしかない。 そんな二匹の願いが神様に通じたのか、落とし穴の外から人間の話し声が聞こえてきた。 「おい、昨日掘った落とし穴に何か落ちてるみたいだぞ」 「どうせ、犬とかじゃないの?」 声の主は十歳くらいの少年と少女だった。 れいむとまりさは子供達に向かって元気いっぱいに挨拶する。 「「ゆっくりしていってね!」」 その声を聞いて、のんびり歩いていた子供達が駆け足で落とし穴に近づき、中を覗き込む。 「……おい、やったぞ。ゆっくりだぜ」 「……やったね。ゆっくりは虐めがいがあるもんね」 どうやら、願いが通じたのは神様ではなく悪魔だったらしい。 二人の子供は、無邪気で残酷な笑みを口元に張り付かせている。 だが、知能の低いれいむとまりさには、その悪意が伝わらなかったようだった。 「ここからだしてね! それから、れいむたちとあそぼうね!」 「なにしてあそぶ? おにごっこ? かくれんぼ?」 二匹は、もうすっかり助けてもらえると思い込み、 落とし穴から出た後、子供達と何をして遊ぶかを考えて楽しげに体を揺らしている。 そんな能天気な二匹を見て、子供達は心底おかしそうに笑い出した。 この世に悪魔が本当にいるなら、きっとこんな顔で笑うのだろう。 「そうだな、何して遊ぼうか?」 「縄跳びなんてどうかな?」 そう言うと子供達は、手さげカバンから縄跳びを取り出した。 「なわとび? そんなあそびしらないよ!」 「でも、なんだかたのしそうだね!」 ゆっくりは遊ぶのが大好き。 初めて聞く『縄跳び』という遊びに、れいむとまりさの胸は高鳴った。 「ああ、楽しいよ。もっとも、楽しいのは俺達だけなんだけどな」 少年は、縄跳びの持ち手を二つとも片方の手で握り、即席の鞭を作った。 そして、二、三度縄跳び鞭を回し、その勢いを殺さずにれいむのくりくりとした瞳に叩きつける。 バッチィィィイイイイン! 「ゆっぎぃぃぃぃいいいい!!!」 「れいむぅぅぅぅうう!?」 鋭くも乾いた打撃音と共にれいむの右目が弾け飛び、 その残骸と眼窩から噴水のように吹き出した餡子が、すぐ隣にいたまりさの顔面に降り注いだ。 ほんのり赤みの浮いたまりさのもちもちほっぺが、れいむの餡子で茶黒くデコレートされていく。 「いだい! いだい!! いだい゙い゙い゙い゙!!!」 「めがあ! れいむのきれいなおめめがあ!」 自分の身に何が起こっているか理解できず、パニックになってのた打ち回るれいむ。 眼球が潰れる。少しつねっただけで泣き出すような、痛みに弱いゆっくりにとって、 それは想像を絶する苦痛に違いない。 「わあ、一発で目に当てるなんてすごいね。私も狙ってみようっと」 少女は楽しそうに微笑むと、縄跳び鞭を振りかぶり、れいむの左目を狙って振り下ろす。 おそらく、今まで何度もこうやってゆっくりをいたぶってきたのだろう。 その動作は手馴れたものであり、縄跳び鞭の先端は的確に狙い通りの場所を叩く。 バッチィィィイイイイン! 「いぎゃぁぁぁぁあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!」 「やめてえええ! れいむがかわいそうだよおお!!」 れいむの左目は真っ赤に腫れ、大量の涙液が少しでも痛みを癒そうと溢れ出る。 眼球が砕けなかった事は不幸中の幸いと言えるだろう。 「お前だって上手いじゃないか」 「でも、目が潰れなかったよ。悔しいなあ」 残念そうに眉をひそめた少女は、その鬱憤を晴らすかのように、 れいむに縄跳び鞭を叩きつける。何度も、何度も、執拗かつ入念に。 バッチィィィイイイイン! 「いたいよ! いたいよ! ゆっくりやめてね!」 バッチィィィイイイイン! 「やめてね!! やめてね!! すっごくいたいよ!!」 バッチィィィイイイイン! 「いだい゙っ!!! いだい゙っ!!! ほんどにいだい゙い゙い゙!!!」 バッチィィィイイイイン! 「も゙ゔや゙べでえ゙え゙え゙!!!! ゆ゙っぐり゙じだい゙い゙い゙い゙!!!!」 激痛に悶絶するれいむ。まりさはその側で呆然としていた。 なんにも悪い事をしていないのに、何故こんな目に遭うのか。 子供達が面白半分で虐待をしてくるという事は、まりさの理解を完全に超えていた。 少年は、泣き叫ぶれいむを指差して、まりさに話しかける。 「おい。こいつ、お前の仲間だろ? 助けなくていいのか?」 理解不能な事態に放心状態になっていたまりさが、その言葉で我に返る。 愛しいれいむが理不尽な暴力で苦しんでいるのだ。助けなくてはいけない。 体の芯から来る強烈な震えで、ちいさな歯をカチカチと鳴らしながら精一杯の抗議をする。 「やめ、やめ、やめてあげてね! いた、いた、いたがってるよ!」 言えた。途中で何度も言葉に詰まったが言えた。これで酷い事を止めてくれるに違いない。 まりさはそう思って、いまだにれいむを叩き続けている少女を見上げる。 だが、少女が言い放った台詞がまりさの淡い希望の灯火を吹き消した。 「知ってるよ。と言うより、痛がらせる為にしてるんだよ」 「どうじでえええ!!?? そんなのひどいよおおお!!!!」 哀願が通じない以上、まりさに出来るのは落とし穴の隅でブルブルと震える事だけだった。 生まれてから今まで、平和にゆっくりする事だけを考えてきたまりさにとって、 『戦う』という考えなど浮かぶはずも無かった。 もっとも、子供達に戦いを挑んだとしても、その結果は悲惨なものになる事は必定だが。 目の前で大好きなれいむがボロボロになっていく様を見せ付けられながら、まりさはこの悪夢が終わる事を願った。 縄跳び鞭による拷問は、それから十分間も続いた。 最初の頃は叩かれるごとに絹を裂くような悲鳴をあげていたれいむも、 今では精根尽き果てたのか、ぐったりとして弱々しいうめき声を吐き出すだけになっていた。 バッチィィィイイイイン! 「ゆ゙ぐ゙っ……ゆ゙ぅっ……」 バッチィィィイイイイン! 「ゆ゙っ……ゆ゙っぐり゙……じだぃ……」 反応が薄くなった事が面白くないのだろう、子供達はれいむを叩くのを止めた。 ひとまず暴虐が終わった事で、それまで子犬のように怯えていたまりさが慌ててれいむに駆け寄る。 「ゆ゙っぐり゙ぃ……」 「れいむ、だいじょうぶ?」 「い゙だぃ……い゙だぃよぉ……まりざぁ……」 「ごめんね……たすけられなくて……ごめんねぇ……」 まりさは涙を流しながら、れいむの体に出来た痛々しい傷をぺろぺろと舐める。 暴行を受ける前のれいむは、ゆっくりの中でもかなり可愛いゆっくりだった。 爛々と輝く大きな瞳に、透き通るような白い肌。艶のある黒髪はサラサラで、とても良い香りがした。 だが、今のれいむは片目が潰れ、体中に無残なミミズ腫れが浮かび、 振り乱した髪はぐちゃぐちゃで、お世辞にも可愛いとは言えないゆっくりになっていた。 ほんの一時間前のれいむの愛らしい笑顔を思い出し、まりさの心は締め付けられるように痛んだ。 そんなまりさの気持ちを知ってか知らずか、子供達は楽しそうに談笑していた。 「縄跳びでれいむを叩くのも飽きたね。次はどうしよっか?」 「次はまりさにするか」 突然自分の名前があがって、まりさは口から心臓が(無いけど)飛び出しそうになった。 れいむが虐められるのを見るのも嫌だが、自分が虐められるのも嫌だ。 「やめてね! こっちこないでね!」 まりさは両の瞳にいっぱいの涙を浮かべて必死に嘆願するが、まったく無駄な事だった。 『やめて』と言われておとなしくやめるような子供達なら、そもそもこんな事はしない。 逆に、憐憫を誘う表情が子供達の嗜虐心に油を注ぐだけだった。 「こいつ、可愛い顔で泣くな」 「そうだね。やっぱり、可愛いゆっくりを虐めるのは楽しいよね」 泣いている自分を見てクスクス笑う子供達を、まりさは心底恐ろしいと思った。 普通、泣いている者がいたら慰めてあげるのものだ。 だが、この人達は、まりさが泣いているのを見て楽しんでいる。 いや、それだけではない。れいむを叩く時も、とても楽しそうだった。 『どうして? どうして? どうして? どうしてこんなことするの?』 まりさはその疑問を、気づかぬうちに口から出していた。 「どうしてこんなことするの?」 まりさに質問された子供達は、 一度お互いの顔を見合わせて、すぐにまりさの方に向き直る。 「そう言えば、どうしてなんだろうな?」 「自分でも理由はよく分からないけど、あなた達を見てると虐めたくなるの」 子供達のあっけらかんとした口調に、まりさはポカンと口を開けて固まってしまった。 理由がよく分からないのに虐める? どうして? どうして? どうして? わからない……わからない……わからない……いみがわからない…… そこまで考えて、まりさの恐怖は限界を超えた。 もうなんでもいいから、ここから逃げ出したい。おうちでゆっくりしたい。 「ゆひっ! ゆひぃっ! おうち! おうちかえる!」 火事場の馬鹿力なのか、まりさはゆっくりとは思えないほど高く跳躍し、 先ほどは何度飛んでもぎりぎり届かなかった落とし穴の外に着地する。 そして、その勢いのまま脱兎のごとく逃げ出した。 だが悲しいかな、ゆっくりの移動速度はその名の通り本当にゆっくりしているのだ。 まりさは全速力で逃げているつもりでも、子供達からすればその速さは、 お爺さんのジョギング程度のスピードだった。 「逃がすかよ」 少年は足元の石を拾い、野球選手のようにワインドアップで構えると、 オーバースローで必死に逃げるまりさの後頭部に投げつける。 グシャア! 「ゆぎぃっ!?」 球審も文句なしの、見事なストライクである。強烈な衝撃を受けて地面に倒れこむまりさ。 砂利で柔らかい頬がズタズタになるが、気絶してしまったのか叫び声をあげない。 投石が炸裂した後頭部にはパックリとした裂傷ができ、そこから漏れ出した餡子が綺麗な金髪の隙間からはみ出ている。 「あっ!? もぉ! やりすぎだよ! 死んじゃったんじゃないの?」 地面に突っ伏したままビクビクと痙攣を繰り返しているまりさを見て、少女が狼狽する。 せっかく手に入れたオモチャが、簡単に壊れてはつまらないからだろう。 「大丈夫だって。こいつら脆くて痛みに弱いけど、簡単には死なないから」 少年はまりさの髪を乱暴に掴むと、落とし穴に向かって放り投げる。 まりさ決死の脱出劇は、わずか一分で幕を閉じた。 「ゆべぇっ!? い……いだいぃ……」 穴の底に転落した衝撃で、まりさは意識を取り戻したようだ。 なんともいいかげんな意識である。 「ゆ……う……ぅ……あれ……まりさ……おそとにでたのに……」 「まりさ……だいじょうぶ? あたまから、あんこがでてるよ」 しばらく叩かれなかった事で少しだけ元気になったれいむが、 まりさの後頭部の傷を優しく舐める。 「れいむぅ……いだい……あだまがいだいよぉ……」 「まりさ……かわいそう……かわいそう……」 このれいむ、自分を置いて逃げようとしたまりさの事を少しも恨んでないらしい。 自身も深く傷ついているのに、慈愛の表情を浮かべてまりさを介抱する姿は実に感動的だった。 子供達にほんの少しでも良心があったなら、『こんな優しい生き物に、なんて酷い事をしてしまったんだろう!』 と言って改心しただろうが、残念な事にこの子達の辞書には『良心』の二文字は無かった。 「いいなあ、こいつら。こんな良いゆっくりは久しぶりだ」 「本当だよね。前に虐めた子達なんて、すぐに仲間割れしてガッカリだったもんね」 恐ろしい事に、この子達がゆっくりを虐待する理由は、 子供独特の純粋さから来る残忍性ではなく、ドス黒いまでの純然たる悪意だった。 れいむとまりさが、情の深い姿を見せれば見せるほど、二人の嗜虐欲求は高まっていく。 見た目はごく普通の可愛らしい十歳の子供だが、中身は悪魔そのものだった。 小さな悪魔達は天使のように優しく微笑むと、れいむとまりさを見下ろして恐ろしい事を言う。 「それじゃ、まりさの歯でも抜くか」 「あ、それいいね。基本的な拷問だけど、たっぷり叫び声が聞けるから楽しいよね」 歯を、抜く―― 知能の低いゆっくりでも、それがどれほど恐ろしい事かはすぐに分かる。 ついさっき頭に受けた衝撃で、いまだに朦朧としていたまりさの意識が一瞬で覚醒する。 「い゙や゙だぁぁぁあ゙あ゙あ゙!! ゆ゙っぐり゙じだい゙い゙い゙い゙!!!!」 涙や脂汗を振りまきながら、半狂乱になって落とし穴から脱出しようとするまりさ。 だが、手負いの体では先程のような大ジャンプは出来ず、あっさりと少年に捕まった。 「い゙や゙だぁあ゙! い゙や゙だぁぁぁあ゙あ゙あ゙あ゙!! はなじでぇぇぇえ゙え゙え゙!!!」 渾身の力を振り絞り、少年の虜から逃れようとするまりさ。 彼の腕の中で悶え暴れるまりさの頭を、少女がそっと撫でる。 「ゆ……ゆぅ?」 その手つきは本当に優しく、穏やかなものだったので、 『もしかしたら、意地悪を止めてくれるのかな?』とまりさは思った。 だが、それはまりさの体内に詰まっている餡子よりも甘い考えだった。 「ゆっくりしてていいよ。こっちで勝手に歯を抜いてくから」 少女は愛らしい笑みをのぞかせると、 まりさの口に手を突っ込み、二本の前歯を親指と人差し指でつまんだ。 そして、「えいっ」と言う掛け声と共に、手を引き抜く。 ズボォッ 耳を澄ましていても聞こえないような、小さな小さな音がまりさの口内に発生した。 次の瞬間、スイッチプラグを引かれた防犯ブザーのように、まりさが振動しながら絶叫する。 「い゙ぎゃあ゙ぁぁぁあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!」 あるべき物が無くなった間抜けな歯茎の穴から、クジラの潮吹きそっくりにビュビュっと飛び出す餡子。 少女は自分の手の中にある小さな二つの歯を、穴の中のれいむの前に投げ込む。 カラカラという乾いた音をたてて転がる白い物体。それを見たれいむの顔は、白蝋のように青ざめた。 「まりさ!? まりさぁ!? だいじょうぶ!?」 「い゙ぎゅあ゙ぁゔあ゙あ゙!! れ゙い゙む゙ぅぅゔ!! だずげでぇえ゙え゙!!」 穴の中にいるれいむには、まりさの様子は見えない。 だが凄まじい慟哭と、目前の歯を見た事により、まりさがとてつもなく惨い拷問を受けている事を理解した。 と言っても、それでまりさを助けられる訳ではない。ゆっくりの脆弱な力では、決してこの状況は変えられない。 だから、自分達以外の誰かに助けを求めるしかない。しかし、誰に助けを求めれば良いのだろう。 そんな事を考えてオロオロしているうちに、まりさの歯はどんどん抜かれていく。 「ゆ゙ぶぅえ゙ぇぇぇえ゙え゙え゙え゙!! や゙めでえ゙!! や゙めでえ゙え゙え゙え゙え゙え゙!!」 穏やかで暖かい春の空気を、まりさの絶叫が音波となって振るわせる。 発声している者が、死ぬほどの苦痛を受けている事が容易に想像できる悲鳴。 気の弱いゆっくりがこれを聞いたなら、それだけで気絶してしまうだろう。 「ふふっ。こんなに良い声で泣いてくれると、こっちもやりがいがあるよ」 ニッコリ微笑んでまりさの歯をねじり抜く少女。 歯にくっついていた神経がブチブチと不快な音を立ててちぎれる。 「ゔぎぐい゙がぎゃあ゙ぁぁぁあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!」 今までどれだけのゆっくりの歯を抜いてきたのだろうか、 少女の手際は驚くほど鮮やかなものだった。将来は歯科医を目指すと良いかもしれない。 ものの三分もしないうちに、まりさは入れ歯をなくしたお婆ちゃんそっくりになった。 少年は、まりさの歯が全て無くなったのを確認して、落とし穴の底に叩きつける。 「ゆ゙びゅえ゙っ!」 地面と派手にキスするまりさ。もし歯があったら、今の衝撃で何本も折れてしまった事だろう。 それを思えば、歯がなくなった事もあながち悪い事ではないかもしれない。 まりさは緩慢な動作で体を起こすと、れいむに泣きついた。 「ゆひゅぅ……ゆひゅぅ……ふぇいみゅ……いひゃい……いひゃいよぉ……」 その顔を見て驚いたのはれいむである。 歯の無いゆっくりの顔が、これほど間抜けなものだとは思ってもみなかったのだろう れいむは哀れな姿に成り果てたパートナーの側で、彫像のように固まってしまった。 それから、ふるふると力なく振るえ、隻眼となった左目から一滴の涙をこぼした。 「まりさ! まりさぁ……! まりさのはがぁ……! これじゃ、ごはんがたべられないよぉ……!」 「ふぇいみゅ……ふぇいみゅぅ……かえりひゃい……おうちにかえりひゃいよぉ……」 傷ついた体を寄せ合って、お互いの身に起こった悲劇を嘆くれいむとまりさ。 それは、思わず涙を誘うような痛々しい姿だった。なんせ、この二匹は全く悪い事をしていないのだ。 他者に害を与える気持ちなど、露ほども無い純真無垢で心優しいゆっくり達。 そんな二匹が、理不尽な暴力でズタボロにされて、泣いているのだ。 この光景を見たなら、地獄の亡者達でさえも同情の涙を流すだろう。 「あははははははは! 見ろよ! 二匹とも泣いてるぞ! 可愛いな!」 「あははははははは! 本当に可愛いね! だから、ゆっくりって大好き!」 悲しみと恐怖に震える二匹を指差して、 コメディードラマでも見ているかのように爆笑する小さな悪魔達。 笑いすぎて涙目になりながら、次の虐待方法を相談し始める。 「はぁ~笑った笑った。さて、次はどうする?」 「そろそろ飽きてきたし、殺しちゃおうよ」 こ ろ し ちゃ お う よ たっぷりの悪意を含んだ苦い言葉が、 れいむとまりさの甘い餡子脳にゆっくりと浸透していく。 子供達から明確な殺意を向けられて、二匹は卒倒しそうになる。 「「ゆ、ゆっくりぃー!?」」 恐怖に駆られ、「ゆー! ゆー!」と喚きながら落とし穴を這い上がろうとするが、無駄な努力だった。 元気いっぱいの時でも出られなかったのに、現在の半死半生状態で脱出できるはずが無い。 もう……駄目だ。殺される。 二匹が絶望し、そう思った時だった。子供達の背後から、凛とした女性の声が響いたのである。 「お前達! 何やってるんだ!」 突然の大声に、肩をすくませながら振り返る少年と少女。 振り向いた先にたたずんでいる人物を見て、思わず「あっ!」と驚きの声をあげる。 二人の視線の先にいたのは、人里の寺子屋で子供達に教育を施している上白沢慧音だった。 「「け……慧音先生」」 少年と少女の顔がみるみる青ざめていく。その顔に浮かぶのは少しの恐怖と、大量の焦り。 先程までの悪魔の表情ではなく、先生に悪戯が見つかってうろたえる、ごく普通の子供の顔だった。 「悲鳴が聞こえたから来てみたら……これはいったい、どういう事なんだ?」 「「えっと……これは……あの……その……」」 さっきまでの威勢は何処へやら、借りてきた猫のように大人しくなる二人。 慧音は、落とし穴の中の哀れなれいむとまりさを見て眉をしかめる。 「こ、これは酷い……紅魔館の吸血鬼でも、ここまで惨い事はやらないぞ……」 自分達にとって救いの女神とは知らず、 子供達よりずっと大きな慧音を見て、ガタガタと震えだすれいむとまりさ。 そんな二匹に、沈痛な面持ちで「私の生徒が迷惑をかけた。すまない」と言った後、子供達に向き直る慧音。 「……お前達。何か言い訳はあるか?」 「「……ありません」」 「よし、潔い態度だ。さあ、こいつらに謝るんだ」 「「……はい」」 塩をかけられたナメクジのように萎んでしまう少年と少女。 それもそのはずである。この二人は、慧音の事が大好きなのだ。 ぶっきらぼうで厳しい所もあるが、優しくて美人の先生を、里の誰よりも尊敬していた。 そんな慧音先生に叱られるという事は、この世で最大の悲しみだった。 力の抜けた腕で、れいむとまりさを穴から出してやると、深々と頭を下げる。 「「……意地悪してごめんなさい」」 「「ゆ? ゆ?」」 暴虐の限りを尽くしていた二人に、突然謝られて困惑するれいむとまりさ。 歯がないので上手く話せないまりさに代わって、れいむが今最も気になる事を尋ねた。 「……もう、いじわるしない?」 「「うん、しないよ。だから、ゆっくりしてね」」 地面に向かって直角に頭を下げたまま、優しい声色で答える子供達。 ゆっくりにとって、一生に一度は言われたい台詞トップ5に入る、『ゆっくりしてね』を言われた事で、 れいむとまりさの心が歓喜の渦に満たされていく。酷い目に遭ったが、これでゆっくり出来る。 この子達ともゆっくり出来る。そう思った二匹は痛んだ体に鞭打って、元気良くジャンプして唱和する。 「「ありがとう! ゆっくりするね!」」 二匹の元気な声を聞いて、子供達はやっと顔を上げた。 れいむとまりさは、その時の二人の顔を一生忘れる事が出来ないだろう。 子供達の目には、先程の楽しそうな輝きは一切無かった。 そこにあるのは、憎悪と狂気に濁った真っ黒な瞳。 慧音に悟られぬよう、口だけは笑っていたが、少年の瞳と少女の瞳、 合計四つの黒い目玉から発せられる邪悪な視線が、れいむとまりさを突き刺していた。 『目は口ほどにものを言う』と諺にはある。 誰が考えたのかは知らないが、まったくもって名言である。 口先では神妙な事を言って謝っていたが、二人の瞳は、雄弁にこう語っていた。 『お前らのせいで、大好きな慧音先生に叱られた。殺してやる。どこに逃げても、絶対に見つけだして殺してやる』 はっきり言って逆恨みもいいところだが、悪魔には理屈など通じない。 血も凍るような冷たい瞳に、れいむとまりさは同時に絶叫した。 「「ゔわ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!!」」 素直に謝る子供達を見て喜んでいた慧音が、突然叫びだした二匹に驚く。 「ど、どうした!? 落ち着け、もう怖がらなくてもいいんだ。私からよく叱っておく」 れいむとまりさが何故叫んでいるのか分からず、オロオロしながら二匹をなだめる慧音。 芯の通った慧音の声には不思議な説得力があり、れいむとまりさも徐々に落ち着いていった。 ああ、そうだ。この女の人の言うとおりだ。もう怖がらなくていいんだ。 とにかく、悪夢は終わったのだ。世界は広い。この子供達とは、もう二度と会うことは無いだろう。 れいむとまりさはそう思った。その時は、そう思っていた。 続く 作:ちはる このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3768.html
「ゆっ」 どすんっ、と重量級の音を立てて一見して生首にしか見えない物体は草原へと踏み込んだ。 ウェーブのかかった金髪につばの広い黒色のとんがり帽子。そして三メートルはあろうか という巨体。 ゆっくりまりさ。それも『ドス』と呼ばれる個体であった。 「ゆ~♪ この草原さんはいっぱいおいしそうな草さんがはえてるよぉ~♪」 青々と茂る草原を一望して歓声を上げて身体を振るわせるドスまりさ。 するとドスまりさの身体にあった大きな帽子が脱げて、ふわりと地面に落ちた。飾りや帽 子を、時には自分の命以上に大切にするゆっくりなのに慌てる気配もないのは、彼女自身 の意志で帽子を落としたからだった。 「くぅささ~んはぁなさ~ん♪ ゆ~っくりご~飯になってね~♪」 奇妙な節回しまでつけて歌いながら、満面の笑みで大口をあけると草原の一角にかぶりつ いた。 顔…というか身体の前面を地面に埋めるような姿勢になったドスまりさが身をもたげる と、その一角だけが土の色を晒していた。そこに生い茂っていた草花はすべてドスまりさ の口の中。 だがそのまま「む~しゃ~む~しゃ~…」と食べるのかと思いきや、ドスまりさは口の中 の草を吐き出すと置いた帽子に詰めていった。 それから三十分余り。 ドスまりさは草花を食いちぎっては自分の帽子に詰めるという動作に終始していた。 元々それほど広い草原ではなかった。その為、帽子がパンパンに膨れあがった頃には、草 原の半分近くを地肌の見える空間が占めていた。 けど、ドスまりさは何の関係もないとばかりに満面の笑み。 ちょっとさっぷうけいになっちゃったかな、くらいの感慨はあったがそんなことよりも大 切なことがある。 「ゆっふっふ~♪ これだけあれば群のみんなもおなか一杯になるよ~♪」 どすん、どすん、と森に重低音を響かせながらドスまりさは大急ぎで来た道を帰ってゆく。 既に時刻は昼下がり。 朝から何も口にしてなくてお腹はペコペコだったが、そんなことをドスまりさは気にしち ゃいけない。 「みんな待っててね! すぐにドスがおいしいご飯を持っていってみんなをゆっくりさせ てあげるから!」 **************** ドスのゆっくり **************** ドスまりさの群は成体と子供を合わせても50匹に満たない小さな群であった。 これは他のドスが治めるゆっくりの群と比べると極めて規模が小さい。 それもそのはずで、一週間ほど前までドスまりさはその群に住んでいた極々普通の、子供 のゆっくりまりさだったのである。 「ドスがいる」という噂を聞けば庇護を求めて集まってくるゆっくりは多いが、今はまだ そんな噂も流れていないので元の規模を保っていた。 それでも、ドスがまだ群の誰からも「まりさ」と呼ばれていた頃は20匹程度の群だった のであるが…。 …すん、どすん、どすん… 全身これ聴覚とも言われるゆっくり。 地面から伝わる聞き覚えのある振動に、広場でゆっくりと日向ぼっこをしている中の一匹 が目を覚ました。 「…ゆ!? わかるよー! やっとドスが帰ってきんだねー!」 「…やぁっとぉ? れいむはもうお腹がぺこぺこだよ!」 「むきゅ、まったくもう! うちのドスはホントにのろまねぇ…」 一匹の呼びかけに、日向でぐっすり眠っていたゆっくりたちが目を覚ます。幸せそうに涎 まで垂らして眠りこけていたのが起きた途端に不機嫌な表情になるというのは空腹を、文 字通り思い出したからだろう。思う存分ゆっくりしている間なら空腹をも忘れることがで きるのがこのゆっくりという饅頭である。 ぶつぶつと愚痴を漏らすゆっくり。大口を開けてあくびをするゆっくり。起き抜けに仲の 良い友達と追いかけっこを始めるゆっくり。 そこにいたのは全長20~30センチ程の成体ゆっくりが6匹。10~20センチほどの 仔ゆっくりが11匹。10センチに満たない、まだ産まれて間もない赤ゆっくりは27匹。 総勢44匹――つまりはドスを覗いた群の総てのゆっくりがくつろいでいる広場に、行き の時よりも遙かに重量の増した音を響かせてドスまりさは到着した。 重労働に滲む疲労を覆い隠すように、ドスまりさは群のゆっくりたちに向かって満面の笑 顔を向ける。 「みんなお待たせ! ゆっく」 「遅いよドス!」×6 「…りー…して…」 開口一番。ドスまりさが口にしようとした精一杯の「ゆっくりしていってね!」という挨 拶は、自分の親も含めた成体ゆっくりたちによって阻止されてしまった。 さらに姉妹や幼なじみが親たちに続いてドスに迫る。 「はやくごはんをちょうだいね!!」×11 「ちょうらいね!!」×27 「………」 口をつぐんでしまったドスの周りでは赤ゆっくりたちが姉たちの口まねをして飛び跳ねて いる。 足下の赤ゆっくりたちに注意を払いながら慎重に帽子を下ろしたドスまりさは、中に押し 詰められた草花を引っ張り出した。 少しだけ…。 ほんの一呼吸だけ俯いていたドスまりさだったが、顔を上げたときには広場に着いたとき のような満面の笑みを浮かべていた。 「遅くなってごめんねみんな!! 草さんも花さんも一杯取ってきたからドスと一緒にご 飯にしようね!!」 しかし返ってきた反応は、 「む~しゃ~む~しゃ~♪ しあわせ~♪」 「ちあわちぇ~♪」 「うっめ! むっちゃうっめえっ!!」 「………ゆ?」 起こした目線の先にあったのは、自分の事など一顧だにせず草花の塊に群がる群のゆっく りたちの姿。ドスの帽子にギュウギュウ詰めにされた草花の塊は44匹の旺盛な食欲に応 えるだけのボリュームが確かにあった。 ただ、そこにドスが入り込むスペースはどうやっても見つけることができない。無理に割 り込んだりしたら、その巨体と重量で草花の塊に群がるゆっくりたちを押しつぶしてしま うだろう。 「ゆぅ…」 一山越えた先にある草原に行くためにお日さまが昇る前から出かけて、持てるだけの草花 を集めるとその重みに苦心しながらも全速力で帰ってきた。もちろん、ゆっくりしている 暇など何処にもなかった。 だからこそ、群に帰り着いたときには暖かく出迎えてもらえると思っていた。 一生懸命運んできたご飯は一緒に食べるものだとばかり思っていた。 今日こそはみんなと一緒に、ゆっくりできるのだと… 「うぅ…、ねぇみんなぁ…。ドスも一緒にゆっくりさせてよぉ…ゆぅぅ…」 ドスまりさの、仔ゆっくりほどのサイズはある瞳が潤み大量の涙が決壊寸前になっていた。 訴えるその声はあまりに小さくて、騒々しく食事を貪る群のゆっくりに届くとは思えなか った。 だが、そのか細い声を聞き届けたのか、一匹のゆっくりがドスまりさの顔を振り仰ぐ。 それは群の相談役でもある成体のゆっくりぱちゅりーだった。 「ねぇ、ぱちゅりー。まりさは」 「ドス…」 瞳を涙で潤ませて縋ってくるドスまりさに対し、パチュリーはあくまで冷静だった。その 貌には哀れみもやましさも、ましてや慈悲など欠片も無い。 ただただ聞き分けの無い子供を見るような呆れ顔でぱちゅりーは噛んで含めるようにゆっ くりと告げた。 「ドスはゆっくりをゆっくりさせることでとってもゆっくりできるゆっくりなのよ? だ からぱちぇたちが『しあわせ~♪』するところを見てドスもゆっくりしてね!」 『ドス』と呼ばれてから耳にたこができるほど聴いてきた台詞に言葉に詰まる。 だがそんなドスまりさの様子は気付かれることが無く、ぱちゅりーの話を改めて聞いた仔 ゆっくり、赤ゆっくりたちが眼を輝かせて騒ぎ出した。 「ゆゆ! ドスはすごいね~!」 「れいむはれいむがゆっくりしないとゆっくりできないのに、ドスはれいむたちがゆっく りしてればゆっくりできるんだね! ならもっとゆっくりするよ!!」 「れいむも~っ!」 「まりさだって!!」 「あら、ありすだってまけないわよ?」 「だからドス! もっともっとゆっくりさせてね!!」(×仔ゆっくり&赤ゆっくり's) 「………そ、そうだね! ドスはとってもゆっくりしてるよ。みんなもいっぱいゆっくり していってね!!」 純真な目で見上げてくる群のゆっくりたちに、ドスまりさはぎこちない笑みを浮かべて精 一杯の「ゆっくりしていってね!」を返す。 ただ群のみんなと一緒にゆっくりしたい一心で暁の頃からかき集めた草花は、ドスまりさ が一口も口にすることなく群のゆっくりたちに食い尽くされていた。 仕方なく、近場に繁茂しているが群のゆっくりたちは「にがくてまずい」と言って口にし ない草を一人で食べた。 涙が流れちゃうのは草さんがとっても苦いからだよ… そう、自分に言い聞かせながら。 * ドスゆっくりは、ゆっくりをゆっくりとさせてくれるすばらしいゆっくり。 ドスゆっくりは、ゆっくりがゆっくりしているとゆっくりできるゆっくり。 だから、ドスは群のゆっくりをゆっくりさせなくてはいけない。 それがこの群でずっと言い伝えられてきた『ドス』の姿。 まりさがドスに成り始めた頃から子守歌のように聴かされてきた、『正しいドスの在り方』 だった。 おいしいご飯を集めるのはドスの仕事。 おいしいご飯をお腹一杯食べればとってもゆっくりできる。 広くて丈夫なお家を造るのはドスの仕事。 雨さんも風さんも入ってこれない広々としたおうちで過ごすことはとってもゆっくりできる。 怖い犬さんや、れみりゃやフランを追い払うのはドスの仕事。 とっても怖い犬さんやれみりゃを追い払ってくれるから安心してとってもゆっくりできる。 こんなにもゆっくりしている自分たちを見ることができて、ドスはとってもとってもゆっ くりできる。 ドスまりさ以外のゆっくりはそう信じて疑わなかった。 ドスまりさは一心に信じ込もうとしていた。 * 季節は移ろい、山が鮮やかに色付き始める秋。 ドスまりさの負担は目に見えて増していた。 実りの秋とも呼ばれる季節だけに集める食料には事欠かなかったが、それでも量を確保す ることが難しくなっていた。 ドス一匹にごはんを集めさせ、自分たちはひたすらゆっくりしていた群のゆっくり。睡眠、 食事と安全が確保されたゆっくりたちの欲求は性欲へと移り、ドスまりさのささやかな懇 願など忘れ去って気の済むまで「すっきりーっ!」を繰り返したのである。 結果、赤ゆっくりが沢山生まれ落ちた。 「こんなにもゆっくりとした赤ちゃんを見ることができたんだから、ドスはとってもゆっ くりできてるね!」 「ゆっくちしちぇいっちぇね!!」×たくさん 「ゆ…ゆっくりしていってね……」 気が付けば、群は総勢100匹を越す規模になってしまった。 しかも群の半数以上が育ち盛りで大食らいな赤ちゃんや子供。 それに加えて、やがてくる冬の為にも保存の利く食料を備蓄しなくてはいけない。 しかし数を増やした成体ゆっくりたちが手伝うことは相変わらず無く、日がな一日子供や 孫のゆっくりたちと広場で遊んでいた。 ドスまりさは朝から晩まで、一時もゆっくりすることなく森を駆けずり回って食料集めに 奔走した。 「ゆっ! ゆぐっ! 木の実さんっ、早く落ちてね…っ!」 瑞々しい草が少なくなったため、木の実を集めるために太い幹に体当たりすることも多く なった。ドスの皮が分厚いとは言っても所詮は小麦粉の皮である。枝に引っかけたものも 含めて、ドスまりさの傷は日に日に増えていった。 さらに夜も寝る時間が減っていた。 冬に向けて備蓄を増やそうとしているのは群のゆっくりばかりではない。この時期は捕食 種と呼ばれるれみりゃ、フランなどの襲撃も激しくなる。 「うー! あまあまー!」 「帰ってねっ! まりさたちは美味しくないよっ!」 「がぶーっ! ………う゛ー!? なんであまあますえないーっ?」 跳ね回るドスまりさにかじり付くことができたれみりゃが居たが、中身をすすろうとして もそれが出来ないことに気付いた。皮が分厚くて牙が餡子まで届かないのである。 ドスまりさは目一杯身を捩って、かじり付いたれみりゃを弾き飛ばした。 「美味しくないっていってるでしょっ!!」 「う゛あぁぁぁっ!! ざぐやぁー!!」 「もう来ないでねっ!! ………はぁ、ねむいよぉ………」 群の安全を守るために、やっぱりドスまりさ一匹で寝ずの番を努めなければならなかった。 だがそんな苦労の甲斐もあって、ドスまりさの群は無事に冬ごもりの日を迎えたのである。 * ドスまりさが作った広くて頑丈な巣。 それはドスの顎が疲れるくらいしっかりした土の斜面を掘り、念入りに床や壁を押し固め て作った横穴である。十匹以上の大家族となったゆっくりは多いが、それでも余裕ができ るだけの空間があった。 隙間風が入らないようぴっちりと入り口が塞がれていることを確認して、ドスまりさは久 しぶりに息を吐いた。中からとても愉しそうな笑い声が聞こえてくるが、声を掛けるよう なことはしなかった。 ずりずりと重い体を引きずって広場の中央まで行くと、そこで留まる。 春にドスとなってから群の為にずっと働き詰めだったドスまりさに、今年初めて訪れたゆ っくりとした時間。 独りしかいないことを少し寂しく思うが、誰の声も聞こえない静かな時間は心地よかった。 「………ゆ?」 傷つき疲れ切った躯を休めていたドスの視界に白く小さい物が写り込んだ。 その年、初めて舞い降りる雪の一枚。 「雪さん……」 見上げれば空はすっかり灰色の雲に覆われていた。 灰色の空を塗り替えるように、白い花弁のような雪は次第に勢いを増して降りしきる。そ れに伴い吹き付ける風も一段と冷え込んできた。 一際強い風に大事な帽子が浚われてしまったが、それでもドスまりさはその場を動こうと はしなかった。 誰かのためにご飯を集めなくてもいい。 誰かのためのおうちを造らなくてもいい。 誰かのために怖い外敵と戦わなくてもいい。 ただただ自分のためにゆっくりできる。 そんな今という時が――例え、時をおう毎に吹雪いてゆく直中にあったとしても――限り なく惜しい。 それに、 「ゆぅ…そういえばまりさのお家を造るの忘れてたね。それにまりさの分のご飯を集め忘 れてたよ…まりさはうっかりさんだね、ふふ…」 それはドスまりさが自分の為のお家を造れば片っ端から群のゆっくりたちに占領されてし まったからであり、僅かずつでも貯め込んでいた自分のための食料の備蓄――その大半は 枯れた草や木の葉だったが――は冬ごもりの日に群のゆっくりたちが「あら、とかいはな ベッドにするのに丁度いい草さんがあるわね」とか言ってすべて持ち去ってしまった。 断じてまりさのうっかりなどではあり得ないし、ドスまりさはそのことを忘れていた訳で はない。ただ、不思議と恨み言が思い浮かばない。 笑い事では無いはずなのにドスまりさは知らず微笑んでいた。 「お家が無くても…、ご飯がなくてもまりさはゆっくりできてるよ…」 群のゆっくりたちをゆっくりさせている時には得られなかった満足感。 まりさは笑顔のまま、次第に雪に埋もれてゆく。 だけど心の奥底からゆっくりしている今、寒さは微塵も感じられなかった。 まりさは穏やかに、長く息を吐いた。 「ゆっくり…していってね………」 * その地方は例年よりも長く寒波が居座っていたため、ゆっくりたちの冬ごもりは長く続い た。 山のあちこちで、多くのゆっくりが冬ごもりの備蓄が足りずに餓えて死んでいったり、多 量の雪に巣ごと押しつぶされていった。全滅してしまった群も少なくない。 だがドスまりさの群は、ドスが寝食を削って食べ物を集めたお陰で食料の備蓄には余裕す らあった。 また雪の量も例年より多かったが、ドスが自分のために作った頑丈で広々とした横穴は降 り積もる雪の重さを難なく耐えきった。 山のゆっくりたちにとっては辛く厳しい冬であったが、十二分の食料と広々とした快適な 住処を得た群のゆっくりは雪がすっかり溶けきるまで巣の中で過ごしていた。 巣から数カ月ぶりに飛び出したゆっくりたちが見たのは、すっかり新緑に覆われた憩いの 広場だった。 大半のゆっくりが歓声を上げて美味しそうな草に飛びつく中、広場の中央にある小山に登 ったれいむが土や苔に覆われた小山の天辺でぐぐっと伸びをする。 「ゆぅ~ん、久しぶりのお空さんだね。お日さまもゆっくりしていってね!」 「木の実さんは食いあきたんだぜ! まりさはもっと草さんを食べるぜ!」 「むきゅ? そういえばドスはどこに行ったの? みんながきびしい冬をがんばってのり こえたんだから、おいしい草さんや花さんをもってきてね! 広場の草だけじゃ足りない わよ!」 「…あら? ドスー? どこにいったのー? …なんでドスがいないのおぉぉぉぉっ!?」 ありすのその一言で、思い思いにゆっくりしていた群のゆっくりたちに動揺が走った。 「ゆっ!? ドスーっ! ドスーっ!!」 「さっさと出てきてね! 早くまりさをゆっくりさせるんだぜ!」 「ドスはみんなをゆっくりさせなきゃいけないんだよ!? なんででてこないの!?」 右往左往するゆっくりたちだが、昨年一年間ずっと快適に過ごしていた広場を離れてまで ドスを探しに行こうとするゆっくりは、結局のところ一匹もいなかった。 その群にドスはもういない。 群のゆっくりたちが生きてゆくためには、その事実を受け入れ、快適であった広場を出て、 ドスに押しつけていた総ての仕事を自分たちでやらなければならない。 一年というゆっくりにとっては長い期間を自堕落に過ごしていたゆっくりたちにそれが出 来るだろうか? * その年の晩秋。 この広場にゆっくりの姿は無かった。 ただその中央にある苔むした小山は、見る方向によってはとても大きなゆっくりに見えた という。 その広場に迷い込んだ里の人間はこう語ったという。 その小山は穏やかで静かな、それはとってもゆっくりとした笑顔を浮かべているように見 えた、と。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2146.html
段ボール箱を両手で持ちながら、私はとある部屋に入った。窓も無く白い壁のみで構築された部屋だ 元は物置だったらしいが、諸事情により今は単なる空き部屋であるらしい。 まあちょうどよく空いてたのだから理由などはどうでもいいのだが。 私は部屋の真ん中にその段ボール箱を静かに置いた。そうして箱を開けて、中で眠っている生物を一匹一匹丁寧に取り出す。 ゆっくりである。 3年ほど前から現れ始めた謎の生命体。というか生命なのかも疑わしい。なにせ中身は餡子だのカスタードだの肉まんだの、 既存の生命体を馬鹿にしているとしか思えないもので構築されている。 そのくせ簡単な人語を話し意志の疎通が取れる。しかも全世界の人間に伝わるらしい。書いてるだけで頭が痛くなってくる。 そんな生物なので、現在進行形で様々な研究がなされている。まあ分かっているのは生物としての行動や特性などぐらいで、 何故動けるのかなど根本的な事は何一つわかっていないのだが。 そんな訳で私もゆっくりの生態を解明するために日夜実験に励んでいたりする・・・・主に教授の思いつきを実践してるだけなのだが 私は箱の中にいたゆっくりを全部取りだす。すると同じく実験に参加している研究員がやってきた。彼らはれみりゃとふらんの家族 捕まえてきた。ぐっすりと眠っている。 それらを床に置くと別室に行ってしまった。この実験は交代で見張るので、仮眠を取りにいったのだ。本来は二人一組で監視するのだが、 急病により私の相方は休んでしまっている。・・・誰か代わりにこいよ。 そんな事を思いつつ実験の準備を終える。部屋にはゆっくりが18匹。そしてテーブルとイスと実験に使用する物が諸々。 ゆっくりの詳細は 親れいむと親まりさ、子まりさ1匹・赤まりさ1匹・赤れいむ3匹の家族 まりさ1匹 ぱちゅりーとありす、赤ぱちゅりー れみりゃザウルスと親ふらん、赤ふらん一匹と赤れみりゃ2匹 胴なしれみりゃ1匹 実験には参加しない赤れいむ 捕まえるのは中々大変だったと語る友人A。その笑顔は何かを達成した者にしか出せない輝きを放っていた。眩しくて直視できなかった。 準備が整った俺は時間を確認する。後30分ほどで実験スタートか。そろそろ起こすか。 ゆっくり達の体を軽く叩いてやり、出来る限り優しく起こす。可愛らしいと言うか図々しい寝顔のゆっくり達を見るのは結構楽しい。 れみりゃは「さくや~~だっこぉ~」などとふらんを抱っこしながら寝言を言っている。ふらんの方も意外と擦り寄っている。 ふらんとれみりゃは天敵同士と聞くが、時折中のよい個体も居るという。見てるだけなら幼い姉妹である。 こうやって寝てるだけでも色々と面白い。これを二度と見れないだけに起こすのは勿体なくは感じる。 「ゆぅ・・・ゆ!ゆっくりおきたよ!みんなゆっくりしていってね!!!」 「おきゃーさんゆっきゅりちていってね!!!」 「とかいはのあさははやいのよ~」 「うー・・・れみぃはまだねむいんだぉ~ねむるのぉ~」 「うー・・・あまあまのにおいがする。あまあまたべる!」 「れみりゃとふらんはゆっくりできないんだぜ!さっさとまりささまはにげるんだぜ!」 目が覚めたゆっくり達の反応は様々である。とりあえずれみりゃ達をなんとかしなければ。実験前に食われては洒落にならん。 「れみりゃとふらんー。あまあまは食べちゃ駄目だよ。その代わりいっぱいプリンをあげるからね。」 「うー?ぷでぃんがあるのー?れみりゃとふらんにわたすんだぞー。」 「それじゃあ、あまあまは食べないと約束する?」 「するどぉ~。あかちゃんたちもあまあまを食べちゃ駄目だどぉ~。えれがんとなれみぃたちはぷでぃんをたべるんだどぉ~」 成功したようだ。プッチンプリンの偉大さと経費持ちの教授に感謝する。 「はーいみんな目が覚めたかな~。ここはゆっくりできる場所なんだよ~」 ハッキリ言って恥ずかしい。なんか教育番組の司会みたいな喋りだ。しかし出来うる限り警戒心は解いておきたい。 「ゆゆ!ほんとにゆっくりできるの?うそついたられいむゆるさないよ!」 このれいむは意外と賢い個体のようだ。普通なら即信じるのだが。 「もちろんさぁ。ご飯もあるしベットも玩具も。お風呂もあるしマッサージだってやってもらえるよ。 ただし、守ってもらいたいルールがあるんだけどね。」 「うー!さっさといえ!」 ふらんが喚きだす。一応食いついたみたいで安心である。最初のプリン攻撃が効いたか。 「それはですね・・・この部屋で暮らす三日間。絶対に寝てはいけません!」 れいむの夫の方のまりさが不満げに文句を言ってきた 「おにーさんばかなの?ねなかったらゆっくりできないよ!あほなの?」 「いやいや。とってもゆっくりできる物を取りそろえたからね。きっとゆっくりできるさ。 でもね・・・もしゆっくり寝ちゃったら・・・」 そういって箱の奥から赤れいむを取り出す。野生の巣から適当に取ってきた赤ゆっくりだ。 「ゆ?おにーしゃんゆっきゅりちていってね!!!」 そういって元気そうに跳ねる赤ゆっくりに砕いたクッキーを与える。お腹いっぱいになったのか案の定すぐ眠り始めた。 「ゆゆゆ・・・・ゆぴー・・・ゆぴー・・・」 寝息を立てる赤ゆっくりの目の前で静かに指で10数える 10・・9・・8・・7・・ヒャア、がまんできねぇ0だ! 手に持っていた赤れいむを思いっきり床に投げつける。べちゃりと嫌な音をと共に床に餡子と皮がぶちまけられた。 何一つ云わぬまま永眠したようだ。 「むきゅん!なにしてるのおにーさん!ひどいわ!」 「でいぶいや゛ぁぁぁぁぁ!!!もうおうちかえる!!!」 「ざぐやぁぁぁ!!こわいどぉー!」 あちこちから抗議や怯える声が。しかし気にせず説明を続ける。 「・・・とまあ、こんな具合になりますので、みなさん注意してください。なお、三日間過ごしたら、 私達から、素晴らしいおうちといっぱいのご飯をプレゼントします。」 「ゆゆ!おうちとごはんはほしいんだぜ!」 これに反応しないゆっくりは居なかった。ゆっくりの多くは他人の住居もすぐに自分の家にしてしまう。 自然では巣が手に入りにくいのか・・・はたまた手間を省いてゆっくりしたいのか。どちらでもいい。 こうして家と食料を釣らせば簡単に釣れるのである。 「それと、もうひとつ!寝た子を起こしたら子と寝た子を隠した子にも罰を与えます!いいですね。」 「ゆっくりりかいしたよ!!!」 そうして全員から了承を得られたところで時計を確認・・・よし、実験スタート 「はーい。ではみんなにおにーさんから朝ごはんです。いっぱいたべてね!!!」 そうやってクッキーやプリンや野菜などを目の前に差し出す。 「うめっ!うめっ!めっちゃうめえ!」 「とかいはのもーにんぐね!ぱちゅりーもゆっくりたべるのよ!」 「あかちゃんたちこれもおいしいよ!ゆっくりたべてね」 「むーちゃ、むーちゃ、ちあわせー!」 「うー!うー!」 「うー☆おいしいんだどぉー♪あまいんだどぉー♪」 「うー、おいしい」 実に美味しそうに食べている。しかもバクバクと。よほど腹が減っていたのか。ちょっと期待が持てる。 一日目の午前は、ゆっくり・人間共に実にゆっくりと過ごした。 部屋はお世辞にも広いとは言えないが、ゆっくり用の滑り台などの遊具が置いてあるので遊ぶには不自由しないはずだ。 れみりゃ達もよくわからないダンスを踊ったり、自分達がどれほど『えれがんと』か語り合ったりしている。 ふらんの方はというと、置いてあった人形を楽しそうに噛みちぎったり、自分の手で突き刺して遊んでいる。 そうして俺は記録用の映像を回したり、メモを取ったりしていたが、特に変化がないためノートパソコンで遊んでいた。 「おいおい、開幕一秒で試合終了とか世紀末すぎる・・・」 と、私が驚いている横で、親まりさは帽子の唾を利用して子供を高い高いしてあやしていた。意外と器用である。 「ゆー!おそらをとんでるみたいー!」 「ゆゆ~ゆっくりおそらをとんでね!」 赤れいむは初めての感覚を楽しんでいた。 「れいむはゆっくりしてるかしら?」 「とってもゆっくりしてるよ!」 といいながらすりすりしているありすとれいむ。 「れみ☆りゃ☆うー!ふらんもおねーさんといっしょにおどるんだどぉ~」 さて、昼時になった。ここからが本番とも言える。 私は昼ごはんをゆっくり達に与えた。彼らがガツガツ食べてる横で朝方買ったおにぎりを摘んでいる。 塩が足りねえ。足すか そしてランチタイム終了。ここからである。赤ゆっくり達に変化が訪れたのは。 「ゆゆ・・・おきゃーしゃんねむいよ・・・・」 「まんまぁ~れみりゃおやすみするどぉ~」 午前中にあれだけ遊び、たんまり飯も食べたのだ。人間でも眠くなるだろう。現に俺も眠い。 しかし親たちは必死に止める。ゆっくりの記憶力はあまり良くないらしいが、午前中の出来事を忘れるほど馬鹿ではない。 「ゆ!だめだよ!おうたでもうたおうね!ゆ~ゆゆ~ゆ~ゆ~♪」 「ねむっちゃだめだどぉー!おかーさんのしんさくだんすをいっしょにおどるんだどぉー」 「むきゅん!ねちゃだめよ!おかーさんとごほんをよみましょうね。」 各々が必死で子供たちを寝かせないようにしている。しかし子供たちからは不満の声がでる。 赤ゆっくりの記憶力は思った以上に低いのかもしれない。 「れいみゅはねむいんだよ!なんでねかちぇてくれないの!」 「うー。ねむい。ねかせろ!」 「ねたらゆっくりできなくなるんだよ!ゆっくりりかいしてね!」 「うそだよ!ねないとゆっきゅりできないみょん!れいみゅをゆっきゅりさせないおきゃーさんたちはちね!」 「ゆっくりちぬんだぜ!」 「まんまたちきらいー!れみりゃはおねむなんだどぉー」 我慢の限界なのか、子供たちの眼はうとうとしている。れみりゃ種なんて半夜行性らしいから余計辛かろう。 しかし親もそんなことで引くわけにはいかない。 「どうじでぞん゛な゛ごどい゛う゛の゛お゛お゛お゛お゛!!!おがーじゃんはみんながゆっぐりできるよ・・・なにじてるのおお!!」 そうして遂に来てしまった。最初の脱落者が。 「もういいもん!おねむするから!・・・・ゆぴー・・・ゆぴー・・・」 鼻息を立ててスヤスヤと。しかしはえーな寝付くの。 まあいいや。はい寝ましたねこれは。なんだか必死に寝た子を親まりさが後ろに隠していますが無駄ですっと。 ルール違反なのか曖昧だがこのレベルならスルーしよう。 「おに゛ーざん゛おねがい゛じま゛・・」 「はいどいたどいた。」 そうやって両手でまりさをどかし、後ろの赤れいむを見つける。そうして10カウントを指で数える。 流石に実験中はちゃんと数えます。・・・・3・・・2・・・1・・・0 「脱落決定。」 そう小声で言うと赤れいむを起こさないようにそっと手に取る。しかし一応気を使ったこの行為も、親の声で台無しである。 「おちびちゃんにげでええええええ!!!!」 「ゆ!うるちゃいよおとーしゃん!れいむおねんねできにゃいよ!」 お怒りなのか、ぷくーと体を膨らませる赤れいむ。ゆっくりの基本的な威嚇行動らしい。 私はどうしようか考えていた。教授からは目の前でなるべく惨たらしく殺し、絶対にその様子をカメラで撮れと言われている。 実験そのものより力が入っていた気がするが気にしないでおこう。 少し考えた私は、昼食時に使ったストローを手に取る。 そうして文句を言っている赤れいむの後ろから、後頭部に向けストローを突き刺した。 「ゆげぇ!おにーしゃんなにちゅるのお゛お゛お゛!れいみゅいちゃいよおおおおお!」 上手く刺さったのを確認すると、そのままストローにブラックコーヒーを注ぎ込んでみる。一瞬餡子を吸おうかと思ったが、なんとなく止めといた。 ストローからゆっくりとコーヒーを流す。ぶっちゃけこぼれたりしてるが拭けばいいや。全く甘くない液体を頭に注入させられた赤れいむは、 「いぎゃい!やべででいぶのあだばがじみ゛る゛の゛おおおお!!!!あだみゃばれづずるううう!!!」」 なんともまあ表現しづらい顔で悲鳴を上げている。それと同時に 「おにーしゃんやめてえええええ!!!でいぶががわりになるがらあああ!!!」 と、なんとも泣かせる発言が飛び出す。ふと赤れいむの様子が変わったのに気づく。いや正確には言語が。 「でいぶぼういやあああああ!おうdじがえdぶあおがーjyaんおしねえおおおおもこいいやああががっしいいいい!!!」 意味不明の言葉を発しながら暴れ狂う赤れいむ。異物を頭に注ぎ込んだせいか、言語に異常が発生したようだ。 「yっゆっゆおひいぃ!おkぁゃーsん%kたちゅいあ!いあ!0##お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」 そろそろ楽にしてやることにしよう。フラフラと新たな言語を話しながら歩きまわる赤れいむを摘みあげ、そのまま握り潰す。 「げhっう!」 などと聞き取りずらい断末魔を最後に永眠した赤れいむ。 「ばりざのおじびぢゃんがああああ!!!!」 「でいぶだぢを゛がえ゛ら゛ぜでえ゛え゛え゛え゛」 という声と共に、私は今の変化を記録した。 意外にも午後は何事もなく過ぎた。昼の出来事がよほど堪えたのか、みな眠らないよう必死で歌ったり遊んだりしていた。 表情を見る限り、午前中とは違いとても楽しそうには見えなかったが。暇だった私は、手持ちの小説を読み終えると、 家から持ってきたはずの最新のガンガンを鞄から取り出した。そこではたと気づく。これ先々月号じゃん。 愕然とした私はしょうがないので、適当な絵本を取り出し、赤ぱちゅりーに読ませてあげた。 「おじしゃんおりがとね!ぱちゅりーこのごほんでかんげきちたわ!」 などとお礼を言われた。おじさんとな。 そうこうしてるうちに、時間は午後8時。夕食を食べてるゆっくり達の横で、私は彼らをゆっくりさせるための準備に取り掛かる。 あらかじめ用意していた子供用プールを膨らませる。そしてそこに外から持ってきた水を入れる。 後は適当な桶にお湯を張ったやつを持ってきて完成。 「よしみんな。今日は疲れてるだろう?お風呂を用意したからゆっくりしていってね!!!」 「ゆゆ?お風呂?とかいはなありすはおゆにもきをつかうのよ~」 とりあえず一匹一匹桶の中に入れて寛がせる。れみりゃ達はプールで遊んでいる。事前に青シートを敷いておいてあるので床も大丈夫 「ゆ~きもちいいねまりさ~」 「そうだね~ゆゆゆーゆゆ♪」 「ありすのはだもすべすべよ~」 そんなこんなで全員気持ちよさそうではあった。 そして風呂上がり。砂糖たっぷりのコーヒー牛乳をプレゼント。こちらは飲めるようだ。 更に火照った体を覚ますために小型扇風機のスイッチを入れる。ここまで教授の指示通りである。 そしてここで第二の脱落者が。 「む・・・みゅきゅ・・・ん」 みんなが涼しんでいる少し後ろで今にも眠りそうな赤ぱちゅりー。 よほど風が気持ちいいのか。この場合、親のぱちゅりーかありすが気づくべきなのだが、彼らはと言うと 「ゆゆ~とかいはのおふろはにどぶろなのよ~」 「ありすはかしこいわね~」 夫婦で二度風呂を満喫中。そうこうしてるうちに眠気に負けた赤ぱちゅりー。 夫婦円満の邪魔をするのも引けるのでこのままカウントしてしまおう。・・・(省略)0。 赤ぱちゅりーをそっと掌に載せる。それをみてやっと状況を察したのか、ぱちゅりーが吠えた。 「ぱちゅりーのあがちゃんがぁあああ!!!!どうしてねてるのおおおおお!!!!」 ゴホゴホとせき込みながらこちらに近寄る親二匹。さて、教授が納得するようなやり方は・・・本か。 私は、ガンガンの真ん中あたりを開くと、そこにそっと赤ぱちゅりーを乗せた。 そうして起こす。 「やあ!おはよう。」 「む・・・みゅきゅん!おにーさん!ぱちゅりーはねてないわよ!かんがえごとしてだだけよ!」 必死な言い訳を並べる赤ぱちゅりー 「わかってるよ。だから君に御本をプレゼントするんだ。とても厚い本だよ。」 「む・・・?ごほんくれるの!おにーさんありがとう!」 「あ゛がぢゃんにげるのよおおおおお!!!」 どうやら親の方は気づいたらしい。さっさとやるか。私は本を持つと思いっきりその本を閉じた。 べちゃ!っという何かが潰れた音と甘い匂いが部屋に立ちこめる。せめて換気扇のある部屋にするべきだった。 放心している親の前でページを開いてみせた。 そこには本の一部となった赤ぱちゅりーがいた。 「ぱぢゅり゛ーの゛あがちゃんがああああああああ!!!」 「ごべんねあがぢゃんんんんん!!!」 泣きながらそのページに向かって謝る親二人。せっかくなのでガンガンはプレゼントしておいた。 これで残り14名。予想以上に残ってはいるが、夜はまだ長いのだ。 午後11時。普通のゆっくりならば巣の中でゆっくり眠る時間であろう。活発なのはれみりゃ種などぐらいだ。 全員の様子を観察する。全員が細目になっていた。気を抜けば寝てしまう状況。本来ならばゆっくりできる時間なのに、そのゆっくりを我慢しなければならないのは想像以上に辛かろう。 そろそろベットを準備して明かりを消そうかと思った時、異変に気づいた。2匹足りないのだ。 数えてみれば足りないのは赤まりさと赤れいむだ。出入り口が一つだけのこの部屋。隠れる場所もない。 私は親まりさに聞いてみた。すると 「ゆゆ!!・・・まりさはしらないよ。おにーさんがみのがしたんだよ!」 そんな事を言ってくる・・・さては隠したか。 子ゆっくりの隠れ場所といえば親の口の中が一般的であるが、このまりさも他のゆっくりを見ても隠れてる様子はない。 するとどこかなのか。少し考えた私は目の前の帽子に気づいた。ああなるほど。 「ゆ!なにするの1ぼうしをとったらゆっぐり゛でぎな゛い゛い゛い゛い゛!!!」 慌てふためく親まりさ。予想通り帽子の中にはスヤスヤと眠る2匹が。 「すーすー・・・おとーしゃんちゃかいちゃかいちてえ・・・」 幸せそうな寝息を立てる2匹。しっかりカウントを数えた私は2匹を手に取り ガヤガヤと騒いでいるゆっくり達に向かって話す。 「静粛に……!このまりさは今帽子の中で子供たちを寝かせた 最初に言ったはずだ、そういう行為は一切認めていないと・・・・・・! 繰り返す!寝た子を隠す行為は無条件で別室行きだっ・・・・!」 私が三匹の処理に悩んでいると、扉から誰かが入ってきた。友人Aである。交代しに来たのだ。 「うぃーす!どうよ実験の調子は。」 「ちょうどこの二匹と邪魔をした親まりさが脱落です。・・・やりたいならこの2匹をどうぞ。」 「ありがとよ!ああ後、もう一人はちょっと食い物買いに行かせてるからすぐ来るわ。」 子供たちをAに渡す。するとAはそのまま丸飲みした。実にあっけない。 「おおうめえ!ちょうど腹減ってたからなあ。」 「あんまり適当だと教授がキレますよ。」 そういいながら私は足で親まりさを踏んでいた。 「やべでえ゛え゛え゛え゛お゛に゛ーし゛ゃん゛!!!ばりざのあ゛んよ゛がぁぁぁ!!!」 踏む箇所は下の部分。徐々に力をこめて踏んでいく。しかし物足りなく感じた私は足を離すと、まりさを持ち上げた。 「ゆっくりすりすりしてきもちよくなろうね。」 そういって壁にあんよを激しく擦りつける。 「いだい゛い゛だい゛い゛だい゛い゛だい゛い゛!!!だいぶだづげでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!でも゛ぎもぢい゛い゛!!」 痛みと過剰な刺激での発情に二段攻撃がよく効いたようだ。 「やべでえ゛え゛え゛ずっぎりじぢゃうううううう!!!づっぎぢいいいいいいいいい!!!!」 そうしてすっきりとした顔のまま逝ってしまった親まりさ。壁には餡子がこべり付いていた。 「ばりざあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 そんな声を聞きながら、私は部屋を後にした。シャワーでも浴びて部屋でゆっくり寝ようと思う。 外では虫の鳴き声が鳴り響いていた。実に心地よい響きである。 彼らの夜はまだ長い。そしてこの夜を超えてこそが辛いのだが、それをまだ彼らは知らない。 現在生き残っているのは12匹 親れいむと、子まりさ1匹・赤れいむ1匹の家族 まりさ1匹 ぱちゅりーとありす、 れみりゃザウルスと親ふらん、赤ふらん一匹と赤れみりゃ2匹 胴なしれみりゃ1匹 この中で生き残るのは誰だ! 次回へ続く。 【あとがき】 れみりゃ達の影が薄いのは仕様です。 もしかしたら次回大活躍かもしれません。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/415.html
AA AAその他 プチゆっくり2 ここは小さくて可愛らしいプチゆっくりのAAをまとめるところだよ! ゆっきゅりちていっちぇね!! ■ミニ秋姉妹 無人 機? ,-yw、 _,.-‐-、、_/ヤ-'ー'ヽ、 (⌒マ_∴'゙ヘ、__i、〉 {ルWリメン `(yvハw`ヽ _ッ) (i ゚ o ゚ハ 、_ノパ o ゚、ノ,,,ノ ゴーストとかビルゴってことかな? ,-yw、 _,.-‐-、、_/ヤ-'ー'ヽ、 (⌒マ_∴'゙ヘ、__i、〉 {ルWリメン `(yvハw`ヽ _ッ) (i ゚ ワ ゚ハ 、_ノパ ワ ゚、ノ,,,ノ 小 さ な 秋 み ~ つ け た ■子供の三原則 ・食う _,,_ -'' \ むーしゃ♪むーしゃ♪ | ;ノ´∨\ _ __ _,.!イ,.ヘーァ'ニハ'ヽ、ヘ,_7 r , -`―'- 、イ、 ノ rー''7コ|_,‐"リ´V、!__ハ イi イ人ルレ ン、 !イ´,'イ ノヒソ ヒンY.i ! /ヒン ヒン)| i、| ( ,ハ";)~。・ノ人 .(" ;)~。・ "[]ノ i ,)、 .ヘ,、)― ‐'´''レ `ー―――'レル'・寝る _,,_ -'' \ Zzz.... Zzz.... | ;ノ´∨\_,. -‐ァ _ __ _,.!イ,.ヘーァ'ニハ'ヽ、ヘ,_7 r , -`―'- 、イ、 ノ rー''7コ|_,‐"リ´V、!__ハ イi イ人ルレ ン、 !イ´,'イ ノ _ _,Y.i ! /_ _, )| i、| ( ,ハ ー ノ人 (" ー " []ノ i ,)、 .ヘ,、)― ‐'´'レヽ `ー―――‐'レル'・遊ぶ _,,_ すりすりって -'' \ きもちい~ね♪ | ;ノ´∨\_,. -‐ァ_ __ )) _,.!イ,.ヘーァ'ニハ'ヽ r , -`―'- 、イ、 ノ rー''7コ|_,‐"リ´vイ!i イ人ルレ ン、 (( !イ´,'イ ノヒソ _ ヒン|ヒン _ ヒン)| i、| )) ( ハ///ヽノ//|//ヽノ///[]ノ i (( ,)、 .ヘ,、)― ‐'´ `ー―――'レル' | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ __ _____ ______ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 'r ´ ヽ、ン、 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 ,'==─- -─==', ir-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ レリイi rr=-, r=;ァ .| .|、i .|| `! !/レi' rr=-, r=;ァ レ'i ノ !Y!  ̄  ̄ 「 !ノ i | ,' ノ !  ̄  ̄ i .レ' L.',. 'ー=-' L」 ノ| .| ( ,ハ 'ー=-' 人! | ||ヽ、 ,イ| ||イ| / ,.ヘ,)、 )>,、 _____,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レ やっぱり食う寝る遊ぶは 「遊ぶ」が子供らしからぬ チビッ子の3原則だよな 気がするんだが… ■ゆっくり親子の日常 | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ __ _____ ______ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 'r ´ ヽ、ン、 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 ,'==─- -─==', ir-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ レリイi rr=-, r=;ァ .| .|、i .|| `! !/レi' rr=-, r=;ァ レ'i ノ !Y!  ̄  ̄ 「 !ノ i | ,' ノ !  ̄  ̄ i .レ' L.',. 'ー=-' L」 ノ| .| ( ,ハ 'ー=-' 人! | ||ヽ、 ,イ| ||イ| / ,.ヘ,)、 )>,、 _____,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レ 小5が妊娠する映画 おお、世も末世も末 できたんだってよ | ;ノ´∨\_,. -‐ァ _ __ _,.!イ,.ヘーァ'ニハ'ヽ、ヘr , -`―'- 、イ、 rー''7コ|_,‐"リ´V、!i イ人ルレ ン、 !イ´,'イノ=__= |=__= | i、 ( ,ハ//ヽノ//|//ヽノ///[]ノ i ,)、 .ヘ,、)― ‐'´''ー―――'レル' へびんじょうたい!! | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ __ _____ ______ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 'r ´ ヽ、ン、 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 ,'==─- -─==', ir-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ レリイi rr=-, r=;ァ .| .|、i .|| `! !/レi' rr=-, r=;ァ レ'i ノ !Y!  ̄  ̄ 「 !ノ i | ,' ノ !  ̄  ̄ i .レ' L.',. 'ー=-' L」 ノ| .| ( ,ハ 'ー=-' 人! | ||ヽ、 ,イ| ||イ| / ,.ヘ,)、 )>,、 _____,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レ …意外と身近にもいたな ウチらの子だけどな || ∬ _,, ∬_..,,ノ//ヾ、 _,."彡i /(( )`y'、)、ソ、y)',, 彡ヽ r'=、 .iy'ソ')'y)、ソ、),,'彡| \ノ i )/iy)、)'、,-ー'" `ー-'=ニ=ー~ _,,_ -'' \ | ;ノ´∨\_,.-‐ァ _ __ _,.!イ,ヘーァ'ニハ'ヽ、ヘ,_7 r, _,`ィvr、'_-、イ、ノ rー'7ヒン,--、ヒン)、!__ハ イiヒン,--、ヒン)レン、!イ´,'イノ//{⌒`)//Yi! i//{⌒`)//||i、| ノ ,ハ." ` ̄ ".ノ人 i" ` ̄ "[]ノ i ,)、ヘ,)、____,,'' レ ヽ ヽ、____,,''レル'どうやって鯛焼き取るのか これも大人になる為の勉強よお手並み拝見といこうか | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ __ _____ ______ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 'r ´ ヽ、ン、 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 ,'==─- -─==', ir-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ レリイi rr=-, r=;ァ .| .|、i .|| `! !/レi' rr=-, r=;ァ レ'i ノ !Y!  ̄  ̄ 「 !ノ i | ,' ノ !  ̄  ̄ i .レ' L.',. 'ー=-' L」 ノ| .| ( ,ハ 'ー=-' 人! | ||ヽ、 ,イ| ||イ| / ,.ヘ,)、 )>,、 _____,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ , ' ´ ̄  ̄ ヽ、 ~ Σ,ィ_,,r-^ー^- ,ィ、_ヽ,、 ~ /`-ィヾ',イレヽイノ.ルヽiイ /⌒iヽ、〈rヽゝイ! ⌒__⌒ `iイノ,-‐、ノ .) えさゲット~♪ ノ("" `ー' ""从 i `Y´ ~ ル.`.ー--‐'"´ルヽ ~ || ∬ _,, ∬_..,,ノ//ヾ、 _,."彡i ~ /(( )`y'、)、ソ、y)',, 彡ヽr'=、 .iy'ソ')'y)、ソ、),,'彡| ~ \ノ i )/iy)、)'、,-ー'" `ー-'=ニ=ー~ ~ _,,_ て -'' \ そ | ;ノ´∨\_,.-‐ァ _ __ て _,.!イ,ヘーァ'ニハ'ヽ、ヘ,_7 r, _,`ィvr、'_-、イ、そノ rー'7ヒン,--、ヒン)、!__ハ イiヒン,--、ヒン)レン、!イ´,'イノ//{⌒`)//Yi! i//{⌒`)//||i、| ノ ,ハ." ` ̄ ".ノ人 i" ` ̄ "[]ノ i ,)、ヘ,)、____,,'' レ ヽ ヽ、____,,''レル'…この発想は無かったわ ある意味勉強になったな | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ __ _____ ______ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 'r ´ ヽ、ン、 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 ,'==─- -─==', ir-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ レリイi rr=-, r=;ァ .| .|、i .|| `! !/レi' rr=-, r=;ァ レ'i ノ !Y!  ̄  ̄ 「 !ノ i | ,' ノ !  ̄  ̄ i .レ' L.',. 'ー=-' L」 ノ| .| ( ,ハ 'ー=-' 人! | ||ヽ、 ,イ| ||イ| / ,.ヘ,)、 )>,、 _____,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ ■特訓 ┌───┐│ │ _ __│ │ r , -`―'- 、イ、│ Σイi イ人ルレ ン、 え~い!│ │/ヒン__ ヒン)| i、|│ Σ(" ヽノ " .[]ノ i│ │`ー―――'レル' '⌒'Y'⌒'│ 的 │ __,,_│ │ / `フ│ │ r‐- .,_/∨`ノ; i│ Σ7_,ヘ、/'ハニ'ィーヘ、rヽ!.,_ くらえ~!│ Σハ__!、V`リー;,_レヾ''ーァ .│ │! i.Yヒソ_ ヒン,ゞイ`、`ト、!│ Σ 从" ヽノ "ハ、 )'│ │''ルレ'`ー -‐(,ヘ.、( '⌒'Y'⌒'└───┘ あいつら何してんの? MUGEN用の特訓だってよ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ __ _____ ______ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 'r ´ ヽ、ン、 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 ,'==─- -─==', ir-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ レリイi rr=-, r=;ァ .| .|、i .|| `! !/レi' rr=-, r=;ァ レ'i ノ !Y!  ̄  ̄ 「 !ノ i | ,' ノ !  ̄  ̄ i .レ' L.',. 'ー=-' L」 ノ| .| ( ,ハ 'ー=-' 人! | ||ヽ、 ,イ| ||イ| / ,.ヘ,)、 )>,、 _____,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レんじゃお前付き合ってやれよ お前が揉んでやれよ霊夢戦車で ゆゆゆっくりり使って ■プチさくや _人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_ > しょちてときはうごきだちゅ!でしゅわ!! <  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ _ / レヽ 丶_ノ... ________ , ´Yユユユユユ、 ☆ /y´ノレハレクハヽ _ !|ノy〉ヒソ ヮ ヒンY〉 (┐)... ! !〈y〉" ")〉 .  ̄ . `ー〈ヤ――― ' サ _人人人人人人人人人人人人人人人人_ > さいじゅまちがえまちたわ!! <  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄ 、ノ、 ,-イユユユユ、 /y´ノレハレクハヽ !|ノy〉ヒソ ヮ ヒンY〉 ! !〈y〉U U")〉 . `ー〈ヤ――― ' サ ■KEEP OUT _,,....,,_ おにいちゃんたち! おどりこさんにさわっちゃ めっ だよ -'' `'' れいむとまりちゃとの おやくそくだよ!! | ; ノ´\ \_,. -‐ァ _,.!イ,.ヘーァ'ニハニヽ、へ,_7 _ __. rー''7コ-‐'"´; ', `ヽ`7 r , -`―'- 、イ、 !イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ _____________ イi イ人ルレ ン、 ノ |イ ノ ヒソ ヒンY.i ! KEEP OUT KEEP OUT /ヒン ヒン)| i、| ( ,ハ " へ "人 ───────────── 〈" ヘ "[]ノ i ,)、 .ヘ,、 )―― '´'レヽ ー―――'レル' ■プチレミリア , ' ´ ̄  ̄ ヽ、 Σ,ィ_,,r-^ー^- ,ィ、_ヽ,、 ./`-ィヾ',イレヽイノ.ルヽiイ /⌒iヽ、 〈rヽゝイ! ⌒__⌒ `iイノ,-‐、ノ .) うっう~♪ ノ("" .`ー' ""从 i `Y´ ル.`.ー--‐'"´ルヽ ■プチふらん ゆっくちちね!!! , ' ´ ̄  ̄ ヽ、 Σ,ィ_,,r-^ー^- ,ィ、_ヽ,、 /i`-ィヾ',イレヽイノ.ルヽiイ /i⌒iヽ〈i ヽゝイ!○__○`iイノ /i i) ノ("(∨ ∨)"从 i ル.`.ー--‐'"´ルヽ ■号泣 _,,_ -'' \ ゆゆ…… | ;ノ´∨\ _ __ _,.!イ,.ヘーァ'ニハ'ヽ、ヘ,_7 r , -`―'- 、イ、 rー''7コ|_,‐"リ´V、!__ハ イi イ人ルレ ン、 !イ´,'イ ノヒソ ヒンY.i ! /ヒン ヒン) | i、| ( ,ハ"U ~ Uノ人 ("U ~ U" []ノ i ,)、 .ヘ,、)― ‐'´'レヽ ` ー―――'レル' _人人人人人人人人人人人人_ _,,_ >びえぇーーーーーーーん!!!< -'' \ ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^YY ̄ | ;ノ´∨\ _ __ ・゜゜・ _,..!イ,.ヘーァ'ニハ'ヽ、ヘ,_7 r , -`―'- 、イ、 ・゚・。゜ rー''7コ|_,‐"リ´V、!__ハ イi イ人ルレ ン、 ゜ !イ´,'イ ノ=- -=Y.i ! ../=- -= | i、| ( ,ハ"U Д Uノ人 (" U Д U" []ノ i ,)、 .ヘ,、)― ‐'´'レヽ ` ー―――'レル' ■跳ねるプチありす _人人人人人人人人人人人人人人_ > えさをしゃがしてくゆよ!!! <  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ ポヨンポヨン ___ ___ / =ニニ二ニヽ、 ミ / =ニニ二ニヽ、 / i//l/lノヽ ヽ ミ ミ / i//l/lノヽ ヽ / / ヒン_ ヒンヽ! ___ / / ⌒_⌒ ヽ! l l/ " ヽノ " ! =ニニ二ニヽ、 l l/ " ヽノ " ! i从イ、 ノ i//l/lノヽ ヽ ☆ i从イ、 ノ Y⌒ ""'''''''"" / / ⌒ ⌒ ヽ! /  ̄ ̄ ̄ ポヨン i从イ、 " `ー ")  ̄ ̄ ̄ ̄ ■赤ちゃんありすとおかーさんありす おかーしゃん! きょうは _,,.. --─- 、..,_ ♪ れーみゅがあそびにきて ,. '"´ ___,,,,....、,,,_ `ヽ. / くれりゅかな!? , '´,.- ''"´ ̄ ̄`"''ヽ ヽ, ' , / /' / , i ,ハ Y ヽ. ', ___ ,' i !/{ ハ / ヽ _,ハ ', i / =ニニ二ニヽ、 i ! ' ⌒ ,___, ⌒ `i !ハノ ,' / i//l/lノヽ ヽ !ヘ ,ハ ノ/// ヽ_ ノ /// .イ/ i 〈 / /ヒン_ ヒン ヽ! ヽ ヘi ハ〈 ハ l l/ " ヽノ " ! ) | ヽ、 / / ノ i从イ、 ノ / ノ ノ ,i> 、.,,__,,. イ/ ン' イ ノ  ̄ ̄ ̄ ̄ ゆ! ありすがとかいはにしていれば きっときてくれるわよ!!! ■3匹のプチアリス ___ / =ニニ二ニヽ、 _人人人人人人人人人人人人_ / i//l/lノヽ ヽ > おかえりなしゃい!!! < / /ヒン_ ヒンヽ!  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ l l/ " ヽノ " !___ i从イ、 / =ニニ二ニヽ、 _人人人人人人人人人人人人_  ̄ ̄ ̄/ i//l/lノヽ ヽ > きょうもありしゅたちと!!!< .__|_ / ⌒_⌒ ヽ!  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ / =ニニ二ニヽ、 " ヽノ " ! / i//l/lノヽ ヽ ノ / /ヒン_ ヒン ヽ!  ̄ ̄_人人人人人人人人人人人人人_ l l/ " ヽノ " ! > ゆっくいちていっちぇね!!! < i从イ、 ノ  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄  ̄ ̄ ̄ ■家族で就寝(ありす) _,,.. --─- 、..,_ ,. '"´ ___,,,,....、,,,_ `ヽ. , '´,.- ''"´ ̄ ̄`"''ヽ ヽ, ' , / /' / , i ,ハ Y ヽ. ', あちたはれーみゅたち ,' i !/{ ハ / ヽ _,ハ ', i くるかにゃ……? _i_ ! ' ─ ─ `i !ハノ__,'___ / =ニニ二ニヽ、// ,___, /// /ニ二ニニ= ヽ / i//l/lノヽ ヽ ___ f ノ'レ'v'\ヽi \ / /ー ー ヽ/ =ニニ二ニヽ、 !/ ー ー ヽ i l l/ " `ー "/ i//l/lノヽ ヽl " ー' " l l i从イ、 / /ー _ー ヽ!、 ,メ从,,i  ̄ ̄ ̄ l l/ " ' ソ " !  ̄ ̄ ̄ i从イ、 ノ  ̄ ̄ ̄ _人人人人人人人人人人人人人人人_ > おやちゅみなちゃい! あちたも < > ありしゅたちとあしょんでね!!! <  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ ■バナナの上に乗る _ __ r , -`―'- 、イ、 イi イ人ルレ ン、 / ヒン ヒン)| i、| 〈 ワ []ノ i , ― ー―――'レル'― 、 /r= r;ァ(/ \ ゞ///-=-///(\  ̄ ̄ ̄ ̄■<やだやらしぃこれ `-------\ \-------' \| ■大きいのが末っ子 ,=-冖-冖-冖-冖-=、__ // ,-―‐‐'⌒ー―v‐='ヽ-、 / / / / , イ/} l リヽ、 \〕、 _人人人人人人人人人人人人_ / |/ {l / i∥ ,イ \ ヽi\ > ゆっくりしていってね!!!< / i / l / ⌒ // ⌒ \リ ヽ  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ / l / l / """ """ \ \ / l l ,____, 从リ ヘ { / l リ  ̄ ̄ ハ l l/ ヽ / \ノ {l ヽ ___ ___} ! / =ニニ二ニヽ、 ___ / =ニニ二ニヽ、 / i//l/lノヽ ヽ / =ニニ二ニヽイ i//l/lノヽ ヽ / /ー _ー ヽ!/ i//l/lノヽ ヽ / ⌒ ⌒ ヽ! l l/ " ' ソ " / / ⌒_⌒ ヽ!/ " `ー " ! i从イ、 ,l l/ " ヽノ " !イ、 ノ  ̄ ̄ ̄ i从イ、 ノ  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ■微笑むプチありす ___ / =ニニ二ニヽ、 / i//l/lノヽ ヽ / / ⌒ ⌒ ヽ! l l/ " " ! i从イ、 `ー ノ  ̄ ̄ ̄ ■プチありすの就寝 ___ / =ニニ二ニヽ、 きょうはもうにぇむいにぇ・・・ / i//l/lノヽ ヽ / /ー _ー ヽ! おやちゅみなちゃい l l/ " ' ソ " ! あちたもありしゅたちとあしょんでね・・・ i从イ、 ノ  ̄ ̄ ̄ ■ゆっくりおりんのベビーシッター ノ、 __ /ハ ,.. '"/| / / | ____/ / ! , ' />''"´ `゙''< | __ ト 、__//|´ / `'く | |_,X._」 /__/ , ,ハ ∨ iメ) / ,'´ _|_/|/ |__-,ハ ', / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ |メノ! .|__」7 __, 、__ |. ! / 。 。 。 。 。 。 。 。 。 。 。 。 。 。 。 。 。 。 。 。 \ ,}.ン|| r-|ノ (ヒ_] ヒ_ン 7_/! ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ /メノヘ、ゝt '" ,___, "〈メ| // // _,,_ }メ{ \ .ト 、 ヽ _ン ソメ} //Zzz...// -'' \ ♪ /Xノ )、.|`>r -rァ''"´ }X} // _ __ | ;ノ´∨\_,. -‐ァ ___ |\|メ/| ,.イ´ !\オヽ. ト{メ}/| // r , -`―'- 、イ _,.!イ,.ヘーァ'ニハ'ヽ、ヘ,_7 / =ニニ二ニヽ、 キャッキャ♪ | Y / / i `てり !∧レム___」 // イi イ人ルレ ン、 rー''7コ|_,‐"リ´V、!__ハ / i//l/lノヽ ヽ レ'/|-' 〈 _ヽ、 ん ! _〉く_」 // /_ _, | i、 |! イ´,'イ ノヒソ _ ヒンY.i ! / /ヒン_ ヒン ヽ! く__|. Y´ / ァ'‐-、 | `ヽ // (" ー " []ノ ( ,ハ" ヽノ ノ人 l l/ " ヽノ " ! 〉、| | r '‐‐'─--`r──―――――――――――――─――――――――― ァ─--‐ァ __ ,.く / `' ー-' ̄ ̄|、,_ ̄ | / / /,--、ヽ く/ \ ! | 〉、 ̄\ ゆっくりベビーカー / / |´Д`)ノ `ト、_/ `ー----‐ァ'ヽ/ \_______________________./____./ |l____ノ(__ノ| / >ーへ,_r‐、_,.イ! ァ'´| /ヽヽ /ヽヽ ァ'´| /ヽヽ /ヽヽ ァ'´| /ヽヽ /ヽヽ ヽ、__ノ , イ、_/ ∨__| !>|_/<! |/<! | !>|_/<! |/<! | !>|_/<! |/<! | `ー'´ '、,_j `く,|__,ンノ__,ンノ `く,|__,ンノ__,ンノ `く,|__,ンノ__,ンノ ■プチゆっくりまりさ _,,....,,_ -'' `'' | ; ノ´\ \_,. -‐ァ _,.!イ,.ヘーァ'ニハニヽ、へ,_7. rー''7コ-‐'"´; ', `ヽ`7 !イ´ ,' | !/__,.!/ V、__i ハ ノ |イ ノ (ヒン __ ヒンY.i ! ( ,ハ // ヽノ 人 ,)、 .ヘ,、 )―― '´'レヽ _,,....,,_ -'' `'' | ; ノ´\ \_,. -‐ァ _,.!イ,.ヘーァ'ニハニヽ、へ,_7. rー''7コ-‐' __; '、_`ヽ`7 !イ´ ,' | /_/(ヒン ヒン 、_ハ ノ |イ ノ ! )^( i !ノ ぷくぅ~! ( ,ハ ノ 人ヽ ,)、 .ヘ丶 ―― '´ノヽ ( ⌒ ⌒ ) (、 , ,) || |‘ _,,....,,_ -'' `'' | ; ノ´\ \_,. -‐ァ _,.!イ,.ヘーァ'ニハニヽ、へ,_7. rー''7コ-‐' __; '、_`ヽ`7 !イ´ ,' | /_/(ヒン ヒン 、_ハ ノ |イ ノ ! " ノ^ " i !ノ ( ,ハ ノ 人ヽ ,)、 .ヘ丶 ―― '´ノヽ ■届かないタイ焼き || ∬ || _,, ∬ _..,,ノ"///ヾ、 _,."彡i / `y'、ソ、)、ソ、y、)',, 彡",ヽ / (( ) .iy'ソ ' )'y )、ソ、),,彡'彡| r'=、 , i )/i y )、) 'y k彡,,"」 `''、._ノ . ノ/彡f ヽ ;Y 、、、,-ー'" `ー-'=ー"ニ=ー~"`^" _ __ r, ゝ`ィvrハ'_-イ、 イiヒン ヒン)レ ン、 i" ( ̄) " | i、 | ヽ `U []ノ i 丶、____,,''レル' ミ´3 ` || ∬ || _,, ∬ _..,,ノ"///ヾ、 _,."彡i / `y'、ソ、)、ソ、y、)',, 彡",ヽ / (( ) .iy'ソ ' )'y )、ソ、),,彡'彡| r'=、 , i )/i y )、) 'y k彡,,"」 `''、._ノ . ノ/彡f ヽ ;Y 、、、,-ー'" `ー-'=ー"ニ=ー~"`^" とどかないよ~! _ __ r, ゝ`ィvrハ'_-イ、 イ ≧ ≦ レ ン、 i U" Д U"| i、 | ヽ []ノ i 丶、____,,''レル' ミ´3 ■おちびちゃんはねぇわw 「いいこだねおちびちゃ~ん、すりすりするね~」「ウゼェw」「やっぱお前もそう思うか我が娘よ。自分でもそう思った」「おちびちゃんはないだろおちびちゃんは」 | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ __ _____ ______ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 'r ´ ヽ、ン、 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 ,'==─- -─==', ir-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ レリイi rr=-, r=;ァ .| .|、i .|| `! !/レi' rr=-, r=;ァ レ'i ノ !Y!  ̄  ̄ 「 !ノ i | ,' ノ !  ̄  ̄ i .レ' L.',. 'ー=-' L」 ノ| .| ( ,ハ 'ー=-' 人! | ||ヽ、 ,イ| ||イ| / ,.ヘ,)、 )>,、 _____,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レ _,,....,,_ -'' `''、 | ; ノ´\ \_,.-‐ァ _,.!イヘーァ'ニハニヽヘ,_7 ,_ __ノ rー''7コ-‐';"´', `ヽ`7 r, __,`ィ-r、'__-イ、!イ´,' | /__,.!/V 、!__ ノ,ゝ ,'イゝ、イ^ル/ルン、 ノ イ ノ.r=- r=ァY.i ! レii. r=- r=ァ||i、| ( ,ハ " ー=‐' "ノi、 L! "ー=‐' " []ノ i ,)、ヘ,、)、___,,イ ハ レヽ、__,,,''レル'ごめん、やっぱ無理・・・ ■スィー _ __ r , -`―'- 、イ、二 イi イ人ルレ ン、 三 ゆ~ かぜがきもちいい~! /> < | i、|二 .(" ヮ " []ノ i | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|三  ̄◎ ̄ ̄ ̄◎ ̄ ■タイ焼き発見! __,,_ / `フ ゆ♪ r‐- .,_/∨`ノ; i ∬ 7_,ヘ、/'ハニ'ィーヘ、rヽ!.,_ ∬ _ _,, ハ__!、V`リー;,_レヾ''ーァ . _..,,ノ//ヾ、 _,."彡i ! i.Yヒソ ヒン,ゞ_`、`ト、!_ /(( )`y'、)、ソ、y)',, 彡ヽ 从" ワ " r , -`―'- 、イ、 おいち r'=、 .iy'ソ')'y)、ソ、),,'彡| .''ルレ'`ー -‐(,イi イ人ルレ ン、 ちょう! \ノ i )/iy)、)'、,-ー'" / ヒン ヒン) | i、| `ー-'=ニ=ー~ 〈 " ワ " []ノ i ー―――'レル' _人人人人人人人人人人人_ > むーちゃ♪ むーちゃ♪ < _,,_  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ -'' \ _,, | ;ノ´∨\ 、,.,.,., _,."彡i _ __ _,.!イ,.ヘーァ'ニハ'ヽ、ヘ,_7 ..)、ソ、y)',, 彡ヽ r , -`―'- 、イ、 rー''7コ|_,‐"リ´V、!__ハ ,.;,.;.ノ'ソ')'y)、ソ,.,),;''" イi イ人ルレ ン、 !イ´,'イ ノヒソ ヒンY.i ! ノ i )/iy)、);' " /ヒン ヒン) | i、| ( ,ハ " )~ "ノ人 `ー-'=ニ=ー~ 〈" ~( " []ノ i ,)、イ.ヘ,) ― ‐'´''レ ー―――' レル' _人人人人人人人人人人_ > ちあわちぇ~!!! < _,,_  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ -'' \ _,, | ;ノ´∨\ 、,.,.,., _,."彡i _ __ _,.!イ,.ヘーァ'ニハ'ヽ、ヘ,_7 ..)、ソ、y)',, 彡ヽ r , -`―'- 、イ、 rー''7コ|_,‐"リ´V、!__ハ ,.;,.;.ノ'ソ')'y)、ソ,.,),;''" イi イ人ルレ ン、 !イ´,'イ ノヒソ ヒンY.i ! ノ i )/iy)、);' " /ヒン ヒン) | i、| ( ,ハ * ワ*ノ人 `ー-'=ニ=ー~ 〈* ワ * []ノ i ,)、イ.ヘ,) ― ‐'´''レ ー―――' レル' ■縁起物 『一、ふじ』 γ⌒⌒ `⌒ `⌒ヘ=,,_ ( ″ 、 , ヾ ) .ゞ (. . ノ..ノ ノ ゝ、ゝ...|! |...,,ノソ′ |l | (( .! l,; )) ⌒° ゚⌒ ノ 从 ゝ ./ \γ° /' \ /. \ / lモゝゥイ三i \ イ_|/l_/Lノレコ ヽ ンー ノ/> n < | [X] (" " i ゝー―――'レノ ぼるけいのぅ、ぼるけいのぅ『弐、たか』 , -舎- 、_ ノイ_|/l_/Lア ヽ Oヤ/r=- r=ァ| Q| O´ん(" ー=‐' ".l i`Q んー―――'人ル いや、からすですけどね『参、なすび』 , - ── - 、 〈;;;;; ╋ ;;;;;;;;;;;〉 ノイ_,ヘ{ _ト、ハンヽ ノヒン_ヒン) リ il (" ヽノ " ノ イ ー-―― ´えノ おいしいよ!と、いうわけで―― _人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_ > あけまちておめでちょうございましゅ!!! < > ことちもよろちくにぇ!!! <  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ |ヽ r/h , - ── - 、 ,-|,,l-- - l,ケ 、 lモゝゥイ三i , -舎- 、_ 〈;;;;; ╋ ;;;;;;;;;;;〉 , ' / ;!、ハ ハ !、リ イ_|/l_/Lノレコ ヽ ノイノリiノルLマ ヽ ノイ_,ヘ{ノ_ト、ハンヽ i イ ノヒソ ヮ ヒンYi ノ/ヒン ヮ ヒン)| [X] Oヤ/ヒン ヮ ヒン)ァQ| . ノヒン ヮ ヒン) リ i | ! !" ") | (" " i. O´ん(" " メ i`Q (" " ノ イ |/i |ネ――― '´|リ ゝ ー―――'レノ んー―――人ル ー-―― ´えノ 丑 ■西遊記 ア リ ス 西 遊 記 _,,.. --─- 、..,_ ,. '"´ ___,,,,....、,,,_ `ヽ. , '´,.- ''"´ ̄ ̄`"''ヽ ヽ, ' , .____ トー--‐'゙i / /' / , i ,ハ Y ヽ. ', |/VVVヽ| `ーrr‐´ ,' i !/{ ハ / ヽ _,ハ ', i |.| |.| _i_ ! ' ⌒ ,___, ⌒ `i !ハノ__,'__ |.| |.| / =ニニ二ニヽ、// ヽ_ ノ /// / =ニニ二ニヽ、. |.| |.| i//l/lノヽ ヽ ___ / i//l/lノヽ ヽ | |.| /ヒン_ ヒン / =ニニ二ニヽ、| / ⌒ ⌒ ヽ!| |.| l/ "/__ヽ" / i/==ツモ=ヽヽl/ "( 0 0 ) " ! |j从イ、 ヽ / / /ー ー ヽ!イ、 ノ  ̄ ̄ ̄ l l/ " 、__;__, " !  ̄ ̄ ̄ i从イ、 ノ O)ニニニニニニニニニニニニ(O ■ストライダー飛竜 _人人人人人人人人_ > ウロボロス!!!<  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ ___ / =ニニ二ニヽ、 / i//l/lノヽ ヽ / / ⌒_⌒ ヽ! l l/ " ヽノ " ! i从イ、 ノ ミ  ̄ ̄ ̄ // _,,.. --─- 、..,_ ,. '"´ ___,,,,....、,,,_ `ヽ. ___ , '´,.- ''"´ ̄ ̄`"''ヽ ヽ, ' , / =ニニ二ニヽ、 ___ / /' / , i ,ハ Y ヽ. ', / i//l/lノヽ ヽl / =ニニ二ニヽ、 ,' i !/{ ハ / ヽ _,ハ ', i / /ー _ー ヽ! / i//l/lノヽ ヽ i ! ' ⌒ ,___, ⌒ `i !ハノ__,' l l/ " ' ソ " ! / /ヒン_ ヒンヽ! !/i ! /// ヽ_ ノ /// i ハ i i从イ、 ノ l l/ " ヽノ " ! ノ /l i i レ' ゝ  ̄ ̄ ̄ i从イ、 ノ 〈,.ヘ ヽ、 イ i ゝ ' i  ̄ ̄ ̄ 〈/レル >.、.,_____,,...ィ´ ル レ V ノ 〉 ___ ノノ ミ / =ニニ二ニヽ、 / i//l/lノヽ ヽ / / ⌒_⌒ ヽ! l l/ " ヽノ " ! i从イ、 ノ  ̄ ̄ ̄ ■家族みんなでゆっくりしていってね!!! _人人人人人人人人人人人人人人人_ > ゆっくりしていってね!!! <  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ r 二`―'-ニイ、ゆっくちちていっちぇね! ___ _______ _____イi イ人ルレ ン、 _,,....,,_ ,´ ,, ''"´ ̄ ̄ ̄ ` "ゝ 、_ /ヒン ヒン)| i、| -'' `'' r==─- --─===ヽ〈" ワ " []ノ i_____ | ; ノ´\ \_,. -‐ァ ,' イリiゝ、イ人レル/_ルリ _,, '-´ ̄ ̄'レル、_ イ、_ ,.!イ,.ヘーァ'ニハニヽ、へ,_7 i ル (ヒ_] ヒ_ン )'r ´ ヽ、ン rー''7コ-‐'"´; ', `ヽ`7 レリイ//// ,___, // ,'==i/ イ人レ\_ル==', i!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ !Y! ヽ _ン i イi (ヒ_] ヒ_ン ) ヽイ i | ノ |イ ノ ヒソ_, ヒンY.i ! L.',. .レリイ" ,___, " .| .|、i .||r , -`―'- 、イr , 三`―'-三イ | || !Y! ヽ _ン 「 !ノ i |イi イ人ルレ ン、イi イ人ルレ ン、 | ハ L.',. L」 ノ| .| /ヒン ヮ ヒン)| i、| /ヒン ヮ ヒン)| i、|ちていっちぇね! レルヽ | ||ヽ、 ,イ| ||イ| / (" " []ノ i(" " []ノ i `" ー--- ─ "´ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ `ー―――'レル' `ー―――'レル' ■雑談 _人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_ > みんにゃでなかよくおはなちちようね!!!<  ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄ _,,_ -'' `'' | ;ノ´∨\_,. -‐ァ _ __ _,.!イ,.ヘーァ'ニハ'ヽ、ヘ,_7 r , -`―'- 、イ、. rー''7コ|_,‐"リ´V、!__ハ イi イ人ルレ ン、 !イ´,'イ ノヒソ ヮ ヒンY.i ! ● /ヒン ヮ ヒン)| i、| ( ,ハ" ")人 |ミ| (" " []ノ i ,)、 .ヘ,、)―― '´'レヽ || ー―――'レル' /| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ■やわらか戦車 _人人人人人人人人人人_ _,,_ > やわらかせんしゃ!!< -'' \ ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄ | ;ノ´∨\_,. -‐ァ _ __ _,.!イ,.ヘーァ'ニハ'ヽ、ヘ,_7 r , -`―'- 、イ、 . rー''7コ|_,‐"リ´V、!__ハ イi イ人ルレ ン、 !イ´,'イ ノヒソ _ ヒンY.i ! /ヒン__ ヒン)| i、| ( ,ハ" ヽノ ノ人 (" ヽノ " []ノ i (()()ノニノ― ‐'´'ニノ (=(――(=(()()) .  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ AA AAその他 プチゆっくり2